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人が育つすごいしかけ

玉川治宏
2010年12月8日 / 08:00
 
 
今回は総復習です。これまで、「人材」が「人財」になるための大切な考え方と行動を11回にわたって紹介してまいりました。チェックリスト形式でまとめますので、自社ができているか否かを再確認してください。

□「会社が育てる」ではなく、「育つ環境づくり」になっていますか?

勝手に育て!というのはあまりにも冷たいですが、教育の基本は自学・自育です。会社は、目指すべき人材像の明示、育成のためのコーチ、ライバルや後輩、成長できる仕事と場、体系だった教育などの環境整備が重要です。

□「価値観に合うか否か」で育成対象者を選択していますか?

社長が経営をする上で大切にしている価値観を明示し、賛同している社員を優先的に育成してはいかがでしょうか? 社長の考えと一致していない社員を育成することは、無駄な投資に終わりかねません。成果をあげている社員を優先すべきか? 価値観にあった社員を優先すべきか? 非常に悩ましいかもしれませんが、後者を優先することをお勧めします。

□社員が身につけるべき能力を体系化していますか?

お勧めの体系としては、社長・会社としての「基本的な考え方(価値観)」を明示した上で、「コアスキル」「専門スキル」「マネジメントスキル」に分けて、必要な知識とスキル整理してみてはいかがでしょうか?

□「コアスキル」を重視した育成体系になっていますか?

「コアスキル」とは、聴く・考える・話す・書く・時間管理の5つです。業務に直結する、セールスやプロジェクト管理などの「専門スキル」を重視しがちですが、聴く、話す、考えるなどの「コアスキル」こそ、重要です。聴く力が不足しているが故に、プロジェクトの遅延が起きてしまうことはありませんか?

□「上司力」がある管理職はいますか?

「すごい上司力」を診断するためのチェック項目は以下の通りです。貴社の管理職は何点でしょうか?

(1)部下との会話の量と質
(2)部門の方向性、戦略、目標、仕事の意味などの部下への説得
(3)部下のやれること、やりたいことの把握
(4)部下を褒めて認める
(5)部下の育成
(6)部下の公平な扱い、評価
(7)最低限守るべきルールの遵守
(8)部下の長所の把握
(9)部門の一体感の醸成
(10)部門の成果の創出

上記10個を、各項目20点満点で、合計200点で評価してみていはいかがでしょうか。可能であれば、自己評価と他者(上司や部下)評価をしてみることもお勧めします。

□聴く力の4つのポイントの実践はできていますか?

(1)ハートリスニング:心で相手の話を聴く、(2)ボディリスニング:体全体で聴いているという姿勢を示す、(3)リターンリスニング:あいづちや繰り返しで相手の話をのせる、(4)クエスチョンリスニング:適切な質問で相手の意見を聴きだす、これらが聴き上手になるポイントです。

□考える力がつく3つの習慣の実践はできていますか?

(1)なぜぐせをつける、(2)考えを紙に書く、(3)他人と意見交換する、これらが考える力を向上させる3つの習慣です。たまに行うのではなく、毎日実践することで考える力が向上します。

□プレゼン上手になるための、4つのポイントは実践できていますか?
 
(1)ボディトーキング:体を使って話す、(2)ドラマチックトーキング:メリハリをつけて話す、(3)リスナーウォッチング:相手の反応を見る、(4)シナリオ、セリフ:わかりやすい話の内容・構成にする、これらがプレゼン上手の4つのポイントです。

□文章力上達のための「3つの習慣」は実践できていますか?

(1)まずは、伝えたいことを決める (2)つぎに、文書の構成を考える (3)そして、わかりやすくする、これを何度も繰り返すことが文章力向上のための3つの習慣です。小説家のような感情に訴えかける文章ではなく、伝えたいことが伝わり、相手に行動を喚起してもらう文章が良い文章です。

□時間管理上手になるための10のポイントは実践できていますか?
 
(1)時間の使い方を意識している
(2)仕事の無駄をなくす会話(○日は空いていますか?/納期は?)をしている
(3)時間帯によってやる仕事をかえている
(4)すきま時間(仕事と仕事の合間、移動時間など)にやることを決めている
(5)メールチェックのルールを決めている
(6)整理整頓ができている
(7)一つひとつの仕事について目標時間を決めている
(8)翌日の仕事をもれなくリストアップし、優先順位を決めている
(9)先を見越した予定を立てている
(10)手帳や時間管理ツールを活用している

これらが、時間管理上手になるための10のポイントです。とくに、(1)時間の使い方を意識、(4)すきま時間の使い方、(6)整理整頓、これらがより重要です。


「どんな仕事をやらなければならないか」ではなく、「どのくらい時間があるか」からスタートしましょう。

□幹部育成のための「三種の神器」は実践できていますか?

(1)社長と幹部の共同作業、(2)幹部研修、(3)本人の自主勉強のバランスを考え、実践することが大切なポイントです。特に、(1)の社長との時間の共有が重要です。育成したいメンバーについては、できるだけ社長が出席する会議に参加させてみてはいかがでしょうか。

これまで、以上の内容をご紹介してまいりました。チェックしていただき、できていないな、というところがありましたら、ぜひ実践してみてください。

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