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【クラウドソーシング事例】世界の天才プログラマが争う凄いサイト

ループス・コミュニケーションズ 代表取締役 斉藤 徹
2009年4月16日 / 10:00
 
 
前回のクラウドソーシング事例では、世界中の個性あふれるデザイナーに高品質なデザインを委託する方法を記した。今回は、ソフトウェア制作を世界中にいる凄腕プログラマに(安価で)業務委託する方法を2回連載で紹介したい。 

■トップコーダーについて
天才プログラマーが集結し、常にコンテストが行われているのをご存知だろうか?その名も「TopCoder」、全世界19万人の凄腕技術者のコミュニティを持つコンテスト・サイトだ。

・TopCoder http://www.topcoder.com/

TopCoder
TopCoder
この TopCoder コンテスト、定期開催とスポンサー主催の2タイプがあり、あわせて週に3回ほどのサイクルで頻繁に開催されている。コンテストの様子は http://www.topcoder.com/tc をどうぞ。

アルゴリズム・アーキテクチャー・設計・デザイン・高校生大会などの多様なバリエーションがあり、スポンサー主催のものには100万円を超える賞金がつくものもある。

中でもほぼ毎週開催されるアルゴリズム大会(SRM:Single Round Mutchと呼ばれる)は、花形コンテストだ。参加者は成績(レーティング)をもとに6段階にレーティングされる。

・Red  2,200 〜
・Yellow 1,500 〜 2,199
・Blue 1,200 〜 1,499
・Green  900 〜 1,199
・Grey    0 〜 899
・White 点数なし(初参加)

この最上位、現在約240名(会員数比では上位0.1%)ほどしかいない赤字で表示される RedCoder はカリスマ・コーダーだ。名実ともに世界で認められた「天才プログラマ」なのだ。なお、日本人の RedCoder は10名弱、その多くが東京大学生ないし卒業生である。

また参加200か国における国別ランキングも発表されている。日本はここ最近、東大勢の貢献で6位、花丸上昇中である。また個人での現日本人最上位ランクは18位、wata 氏だ。

国別ランキングと参加人数
1.ロシア 632人
2.ポーランド 304人
3.中国 1938人
4.ウクライナ 188人
5.カナダ 112人
6.日本 235人
7.米国 488人
8.スロバキア 54人
9.ベラルーシ 109人
10.オランダ 23人

詳しくは「トップコーダー・ランキング(http://www.topcoder.com/tc?module=AlgoRank)」をどうぞ。

■コンテストに入ってみよう
百聞は一見にしかず。実際にアルゴリズム・コンテストがどのように行われているか、すこし中をのぞいてみよう。

1. まず、Competition Arena(競技場)と呼ばれるコンテスト用 GUI プラットフォーム上をダウンロードし、ログインする。

2. Arena 内にある、Practice Room(練習場)でコンテスト参加前に模擬試験を受けることができる。使用可能言語は、Java、C++、C#、VB の4種類だ。

3. SRM コンテストに参加するために、コンテスト申し込みをする。コンテストの実施手順は以下の通り。

 (1) まず最初に競技場内の対戦部屋に振り分けられる。ここでレーティング1,200(Blue)以上は1軍、それ以外は2軍となり、問題セットも異なる。
 (2) Coding Phase 最初の75分で3問のアルゴリズム問題のプログラミングを行う。完成したら送信、ここでの回答時間がレーティング基礎点となる。
(3) Challenge Phase 対戦部屋の他選手のソースコードを閲覧しバグを推測。有効なバグを発見するとボーナス加点で相手は失格。無効だと減点される。
 (4) System Test 主催者側が用意したサンプルデータでコードの正常稼動を確認。合格すると得点をゲットできる。

TopCoderのCompetition Arena
TopCoder の Competition Arena
このコンテストで RedCoder の称号を得ると、尊敬が集まることはもちろんのこと、就職などにも大いにプラスになるようだ。RedCoder が Google によく入社するという噂もあるほどだ。

■天才プログラマにいかに自社の開発を手伝ってもらうか?
こんな優秀な人材を業務に利用できないだろうか。そう感じるのは人情だろう。さて、実はここからがこのコラムの本題なのだ。

2006年、TopCoder 社は、世界中からコンテストで集めた凄腕プログラマたちに、趣味の場だけでなく、仕事の場を提供しはじめるのである。それは「競争」と「共創」という集合知メカニズムにより、世界中のプログラマがコミュニケーションを図りながら進めていくという新しいソフトウェア開発手法といえる。

次回は、この TopCoder によるソフトウェアの受託開発にフォーカスをあて、具体的なプロセス等を詳しく説明してゆきたい。

執筆:株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役 斉藤 徹
監修:株式会社ワールド・カフェ 代表取締役 笠原 造
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