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Apple/Google、Netbook と次の大ブーム

Rob Enderle
2009年3月26日 / 09:00
 
 
 
筆者は、以下の根拠に基づいて IT 市場に大変動がありそうだと確信している。iPhone の成功、Vista の商業的失敗、(ユーザー数が iPhone の数分の1に過ぎない) Google の Android に同数程度の開発者が注目していること、そして Netbook の成功だ。

次第に、人々は Web に依存し、四六時中ネットに接続して生活するようになってきた。接続関連でこれを抑制する要因は処理能力でも、記憶容量でも、グラフィックスでもなく、ネットワークの速度とアクセスだ。

われわれは、YouTube、Facebook、Twitter、そして Google が支配するようになりつつある世界で生きているが、(使えるお金があるときに)最も興奮するのは Kindle、Netbook、そして iPhone のようなデバイスだ。アプリケーションは、パッケージソフトウェアではなくオンラインのアプリケーションストアで入手することが多くなっている。

われわれは、テレビに近い(スイッチを入れるだけで動く)使い勝手を望んでおり、ID を盗み出そうとする攻撃者の脅威にも次第にさらされつつある。われわれはパーソナルコンピューティングの大変革の初期段階にいるが、今回は Intel や Microsoft とはあまり関係がないのかもしれない。

では、そこを詳しく見ていこう。

● ARM CPU の登場

筆者は今、ハイテク業界関係アナリストのカンファレンスで本稿を書いているが、われわれは厳重なセキュリティ下の部屋で自分たちが持つ市場関連情報を交換し、メモを見せ合っている。

意見交換の内容のほとんどはお話しすることができないが、全体的には ARM(省電力 CPU の1つ)が多種多様な形態で Netbook に続々採用され、ノート PC、デスクトップ、そしてサーバーも視野に入れているという感じだ。

ARM が実現するのはバッテリ駆動時間に合わせて最適化されたパフォーマンスだ。プロセッサに重点を置く筆者の同僚の主張によると、開発の最終段階にあり、グラフィックスを内蔵した既存の Netbook 製品のパフォーマンスを大幅に上回る ARM ソリューションを目にしたことがあるという。

彼らは大幅に安い購入コストと発熱性能(薄型・低発熱)、そして大幅に低いエネルギー消費量でこれを実現しているのだ。

ARM の問題は互換性だ。しかし、これももうすぐ問題ではなくなるかもしれない。

● 状況を一変させる Android と Apple

iPhone と Android G1をよく見る、つまり落ち着いてじっくり調べると、これらが次世代パーソナルコンピュータを象徴していることが分かる。

両製品の方が接続性に優れ、興味深いアプリケーションも動作し、ビジュアル度も高く、必要とされる機能部分は10年前の PC に勝る。

確かに、これらを使って長編小説を書くようなことはないだろうが、これらのデバイスを持っている人たちは、PC の有無にかかわらずこれらを一緒に持っている。Blackberry を「クラックベリー」と呼ぶのも理由がある。いずれも中毒性が高いのだ。

彼らは Web、そして次第に「クラウド」と呼ばれるようになってきたものに「依存」しており、どこにいてもアクセスして購入できるアプリケーションストアという素晴らしい場所を活用してこれらのデバイスを満杯にしている。われわれはこれを気に入っているし、(有料製品の)取り引きがあるたびに収入を得られるベンダーは、その代金の一部を受けとっている。無償製品でさえ、関連広告からベンダーが多少の利益を得ているのだ。

そのインターフェイスは次世代的であり、外観が優れているだけでなく、直感的で使いやすい。筆者は幼い子どもが苦もなく iPhone を操作するデモを見たことがある(通常は、「うわっ、子どもに携帯を壊された」というオチになるのだが)。

そこがポイントだとすると、今のところこれらのデバイスは PC 市場の重要な多数の先進技術分野をいろいろな意味でリードしている。

● 真の Netbook の登場

Web に依存するというのが Netbook の概念だが、大半はこれを小型ノート PC として使っているのが現状だ。

これらは、そこそこのパフォーマンスと60G バイト以上のハードディスク、そして Wi-Fi を搭載している。パフォーマンスで見ると約2年前のノート PC に匹敵する。ただし、「NVIDIA Ion」グラフィックスを搭載している場合は、もっと最近のノート PC のパフォーマンスも一部で上回る。

しかし、これらは Web に依存するものではない。コストパフォーマンスは高いものの、Netbook に対する期待に完全には答えられていない小型のノート PC に過ぎない。

だが、Google と Apple が ARM と共同で開発中だとうわさされているのは、本当の意味で Netbook コンピュータに分類されるものだ。サイズ的には既存の Netbook に近いが、内部に使用する部品は低価格で、ネットワークへの依存度が高く、その使い勝手は既存のノート PC よりも iPhone や G1に近い。

接続で重要な問題になるのは WAN (今のところは3G)の利用料金が手ごろではなく、Wi-Fi は本当に必要な結果を出せるほど普及が進んでいない。

しかし、それももう少しの辛抱だ。

● 接続要素としての4G

現在、3G データ通信が安くないのはネットワークが飽和しているためだ。

ものが十分にないのにソフトウェアの価格を下げるのは愚かなことであり、大規模ワイヤレスネットワークが利用料を下げようにも帯域幅が不足している。

しかし、次世代ワイヤレス技術であれば、帯域幅は急拡大するはずだ。おそらく、その転換点は市場の大半に低価格ワイヤレスブロードバンドが行き渡る2011年ころになると言われている。

一旦そのような状況になれば、非常に薄く低価格で接続性の高い真の Netbook のコンセプトも格段と興味深くなるだろう。

● ネットのない世界よさようなら

Intel と Microsoft は来るべき転換点に関する調査を進めている。現在は、両社ともにこの問題に取り組むためのソリューションを用意しているが、これからは両社ともに高額製品とのつぶし合いを心配するようになるだろう。また、特に Microsoft の方が.NET のときのように会社としてこのリスクに対処する必要があるが、それを推進する Bill Gates 氏はもういないのだ。

一般的に、技術市場では10年ごとにリーダーが変わる。Intel も Microsoft も2周期持ちこたえたという意味ではユニークな存在だった。ここで湧いてくる疑問で興味深いのは、両社が3周期目も持ちこたえられるかどうかだ。

とにかく、われわれが購入できる製品は今後数年間で非常に興味深い変化を遂げるが、もしあなたが Blackberry 中毒ならば、今後登場してくる製品を楽しみにしていただきたい。ネットに接続できない生活とはもうお別れである。
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