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狩りゲー、アイテムゲー、クリックゲー、ログインゲー

オンラインゲームビジネス研究チーム
2006年12月1日 / 12:20
 
 
ひとこと「MMORPG」といっても、タイトルごとにゲームのスタイルは大きく異なる。そうでなければ、差別化は図れないものだ。

一般的な MMORPG における要素を大まかに分類すると、「戦闘」、「アイテム製作(生産)」、「ストーリー(クエストのような短編も含む)」、「コミュニケーション」がある。

もちろん、アバター的要素や育成などもあるが、アバターはコミュニケーションの一部といえるし、育成は延長線上に戦闘や生産がある。先にあげた4つが主要素といって差し支えないだろう。

また、タイトルによってはある特定の要素がなかったり、分類しきれない、そのタイトルならではの要素もあるだろう。とりあえず今回は、典型的な MMORPG の要素を説明するために、4つを主要素として話を進めさせていただきたい。

今回は「戦闘」と「アイテム製作」に注目して、ネトゲ世界の特徴を紹介しよう。

● 戦闘要素は確かに重要だが…

まず戦闘であるが、MMORPG といえどもやはり基本にあるのは RPG であり、RPG の華である戦闘要素はほぼ全ての MMORPG に存在する。

戦闘の種類には、対 NPC 戦闘(対コンピュータ戦)や対 PC 戦闘(PvP:対人戦)や大規模集団戦闘(Raid、RvR)などがある。なお、PK も PvP の一部といえるが、相手の意思にかかわらず PvP を仕掛ける点で、一般的な「PvP」とは分けて議論されることが多い。

また、戦闘の形式も即時性を求められないコマンド制(ターン制)のものと、アクション性の高いものでは大きく異なり、好みが別れる大きなポイントの一つでもある。もちろん、タイトルの差別化においても大きなポイントとなるのは確かだろう。

このように、戦闘は重要で華麗な要素だが、MMORPG の中には、何をするにもとにかく戦闘して、レベルなりスキルなりを育てて強くしていかなければ、他のあらゆる要素において、プレイに支障をきたしてしまうような設計の MMORPG も存在する。

具体的には、生産に必要なスキルを取得するために、戦闘をしてレベルをあげなければならないタイトルは存在している。

このような仕様が極端に強く、常に戦闘し続けなければならないようなゲームを、ネットゲーマーの間では一般に「狩りゲー」という。

● アイテム偏重もいかがなものか

一般に MMORPG ではアイテムは消耗品であることが多い。そうでなければ、生産要素のあるゲームではいずれアイテムがだぶついて新たな需要が生まれないからだ。需要がなければ、生産者は生産物を自分で消費する以外になくなり、オフゲーと変わらなくなってしまう。

プレーヤーがアイテムを入手する方法はいくつかある。まず最も手軽な方法は、ゲーム内のショップで購入する方法で、ネットゲーマーには「店売り」などと呼ばれる。一般的には回復アイテムや初期装備などしか販売されない。

もうひとつ一般的なのが「ドロップ」だ。モンスターを倒すことによってモンスターがアイテムを落とすことを「ドロップ」という。ドロップはくじ引きのように楽しい要素だが、このドロップアイテムの価値が高すぎると、また戦闘の必要性が高まり、上記した「狩りゲー」要素が強くなるという側面もある。

そして、ユーザーによる生産「アイテム製作」がある。作成したアイテムはプレーヤー間のトレードや、商品に価格をつけて並べる「バザー」などの機能により、生産者に利益をもたらす。こちらに関しても、生産アイテムの価値が高すぎると、プレーヤー総生産者化や、「生産者ずるい論争」となる可能性がある。

キャラの総合的な強さが装備してるアイテムに大きく依存しているゲームを「アイテムゲー」という。習得スキルやレベル、そしてプレーヤー自身の成長や慣れである「プレーヤースキル」などとアイテムの強さのバランスが大事なのだ。

● 単純作業は楽か苦か

パソコン用の MMORPG では入力デバイスがキーボード、マウス、ゲームパッドが主であるが、利便性からマウス入力で簡単に操作できるようにしてあることが多い。確かに、長時間遊ぶ場合などには、ピザやお酒を楽しみながら、片手でプレイできるのはありがたい。

そのために、戦闘や生産といったメイン要素を中心に、ゲーム操作のほとんどに「クリック」動作が絡んでくる。とにかくこのクリック動作が多いゲームを「クリックゲー」という。下手すると何も考えずにクリック連打でプレイできてしまうゲームも存在する。

最近では MMORPG もタイトル数が増えているが、単調な操作を延々と何時間、何十時間、ひどいケースになると何千時間かと感じるほど、繰り返させるゲームも存在するから驚きだ。操作が楽なのはいいが、プレイ自体が単純化しては、ゲームが「作業」と化してしまう。

これらのように、ゲームバランスを欠いた結果「○○ゲー」と呼ばれ、プレーヤーに見放されてしまうケースには注意したいところだ。だが最も、これはひどいという「○○ゲー」といえば「ログインゲー」だろう。

サービス開始や、パッチ適用後、サーバーメンテナンス明けなどに、ゲームへのログインがしにくくなるケースのことで、「ログインの成功」を目的としたゲームになってしまうことを示す言葉だ。
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