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無敵会議で選ぶ「2005年 究極 Web サイト」と、検索ランキングから見る2005年のトレンドとヒットの法則

japan.internet.com 編集部
2005年12月20日 / 13:40
 
2004年の限定イベント「無敵会議」が一夜限りの“忘年会議”として17日に復活した。議題は昨年と同様、この一年を振り返る「2005年 究極 Web サイト BEST10」。スポンサーのヤフー検索チーム、そして主催者の2人、「百式」管理人 田口氏と「Passion For The Future」橋本大也氏のプレゼンも行われた。

究極 Web サイト BEST5
主宰者の独断と偏見で選んでいる点は昨年と変わりないが、今年は「Web サイトの『発掘』が目的」、「大手系、前回受賞系は除外」、「事前投稿の数よりも理由で選出」、「ネタもあり」ということで、個人 Blog から企業が運営するサイトまで幅広い選出となった。以下、上位5サイトを紹介する。

第5位は個人で作ったサイトでありながら月刊1,000万アクセスがあるという「アキバ Blog」。第4位はキーワードに対して○と×をつけて遊ぶサイト「コトノハ」、paperboy&co. の社内技術/サービス研究開発制度「ペパ研」にも認定されている。第3位はブロガーに多くの便利ツールを提供している「sidefeed」、同社は企業のホームページを RSS 化できるサービス「RSS フィード.cc」といった企業向けサービスも展開している。第2位は Ajax や javascript に関する斬新なアイディアを公開している「最速インターフェース研究会」だ。

そして第1位は「はてなブックマーク」。はてなブックマークは、ブックマークしているユーザー数から、注目のサイトや人気のあるサイトをリアルタイムに知ることができるサービス。同じサイトをブックマークしているユーザーを効率的に検索することもでき、ユーザーが自発的にタグ付けしながらサイトの分類を行う「フォークソノミー」を体現したサービスだ。2月よりβ版を運用、8月に正式リリースとなった。

Yahoo!検索ランキングから見る2005年のトレンドとヒットの法則
第二部では、今回スポンサーとなったヤフー検索チームの関裕司氏が Yahoo!検索ランキングを基に2005年のトレンドとヒットの法則を分析した。

ランキングの内訳は1位「2ちゃんねる」、2位「Google」、3位「楽天」、4位「goo」、5位「Amazon」。昨年と比較すると、「ライブドア」(9位)、「mixi」(12位)が躍進したこと、「壁紙」が18位に落ち込んだことなどが特徴的だという。また、「価格」というキーワードで検索するユーザーも増えており、関氏は「検索を基点としたオンラインショッピングが広がった影響」を指摘した。

And 検索に使用される「第二キーワード」からもトレンドは読み取れる。例えば“ブログ+○○”、有名人系では「眞鍋かをり」「古田」「インリン」「宮里藍」「山本 Kid」「木村カエラ」「杉村太蔵」など、話題系では「生協の白石さん」「鬼嫁日記」、その他「ランキング」「無料」「芸能人」「株」「ペット」「アフィリエイト」など今年っぽいものが多く挙がっている。

さらに“mixi+○○”では、「バトン」「とは」「招待」「ツール」「八分」「出会い」など、その意図が透けて見えるようなキーワードが挙げられている。

関氏によると、これらのキーワードには“ヒットの法則”があるという。その一つが「メディア先導型」というもの。テレビ、雑誌などの大手メディアに紹介されることで一気に検索クエリーを増やすが、その後露出の機会を失うと再び検索されなくなってしまう『バズクエリー』――今年は「ダイオウイカ」がそれに当てはまるらしい。ダイオウイカはテレビで紹介された直後より1万2,000件のクエリーを叩き出したが、その後はまた普段のペースから伸びることがなかったという。

メディアで露出があった直後、瞬間的に検索された「ダイオウイカ」


二つ目の法則は「絶好調のサービス」。例えば「mixi」はユーザー数の増加とともに、順調な右肩上がりでクエリーを伸ばしてきた。ただ、mixi が特徴的なのは右肩上がりのグラフが細かくギザギザに上下している点だ。これは「平日に会社で mixi を見て、休日は見ないから」と関氏。

平日と週末の落差がありながらも右肩上がりに検索回数を重ねる「mixi」


一方、mixi と対照的な動きを見せる絶好調キーワードが「たまごっち」である。このキーワードは逆に休日に多く検索され、平日は検索回数が減ってしまう。休日の家庭で検索されやすい代わりに会社で検索する人が少ない、と考えられる。

三つ目の法則が「Blog 先導型」である。これはもちろんドラマでブレイクした「鬼嫁日記」、書籍・映画・ドラマとなった「電車男」、書籍化以外にも話題に事欠かない「生協の白石さん」などだ。なかでも生協の白石さんは、書籍化後も大学からの感謝状授与、テレビ CM といった矢継ぎ早な話題提供があり、それぞれ話題が過ぎ去った後に急落する検索回数の底値も徐々に上がっていくという現象が見られたという。

また、関氏が「まだまだこれから」というキーワードに「ツンデレ」がある。同氏によると、9月30日の検索会議にて主催者の橋本大也氏が「ツンデレってなに?」と発言したことで“小ブレイク”を起こし、11月4日現代用語の基礎知識に掲載されたというニュースによって再び“小ブレイク”が起こったとのこと。

では、結局のところどのようなキーワードがヒットしやすいのだろうか。上記の法則から関氏が分析するところによると、まず「大人から子供までストライクゾーンが広いもの」だ。この点「ツンデレはちょっと厳しいのではないか」と同氏。また、「(白石さんのように)継続的に話題が出てくること」も重要だという。さらに、「謎や秘密がある」ことも大事な要素だ。パスワードのある“たまごっち”や顔を明かさない“白石さん”がこれに当てはまるようだ。

主催者の考える2006年―「Passion For The Future」橋本大也氏
橋本氏が「来年これが来るかも」と予測しているのが、「トレンド要約と予測サービス」、「足で稼いだ地域情報」、「日曜大工の個人 Web サービス」の3つだ。

まず、トレンド要約と予測サービスだが、これは究極 Web サイトでも1位となった「はてなブックマーク」における注目記事のブックマーカーをランキング化している「HatenaBookmaker Ranking」と、そこにランクインしたユーザーの Web Clip から次に注目されそうな記事をあらかじめ予測する「Alpha Clipper Clips」が紹介された。「今、なにが流行っているのか、わかりにくくなってしまった」という人は必見、かもしれない。

足で稼いだ地域情報では、日本全国のスーパーなどの特売情報を PC で検索できるソフト「ズバリ大安売り」が便利そうだ。全国2万5,000人の調査員が午前中のうちにお買い得情報を登録しており、文字通り足で稼いだ情報を検索することができる。他にも、「Shufoo!」という Web サイトでは郵便番号を入力することで該当エリアのちらしをオンラインで閲覧でき、「A9Maps」は車から撮影した米国各都市の街道の写真を見ることができるサイトだ。

日曜大工の個人 Web サービスについては、複数の API を組み合わせたアプリケーションを視覚的に検索できる「ProgrammableWeb」と、自分でソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が作れる無料 SNS レンタルサービス「@PNE」が紹介された。

主催者の考える2006年―「百式」管理人 田口氏
田口氏は「2006年のキーワード」としていくつかの項目を挙げた。一つ目の「Secured Trust」は2006年にも本格化するであろう、企業による Blog マーケティングに関するキーワード。田口氏によると、結局のところ「企業とブロガーは『対話』できない。できるのはブロガーだけ」であるとして、企業は「すでに保証されている一人のブロガーの『信頼』に便乗すべき」だという。Blog マーケティングとは「ブロガーによるブロガーのための(読者)応援企画」というのが同氏の考え方だ。

また、「Blog マーケティングのポイント」として、「すぐ効果は出ない」「将来、検索時に好意的な第三者が書いたエントリーがあることに価値を見出すべき」「予算は多くなくても良い」「今なら新しい手法を使ったこと自体を PR として活かすべき」「リスクはゼロではない」ことなどを挙げた。果たしてこれらのポイントを踏まえた Blog マーケティングの成功例が2006年は出てくるか。

2つ目の「Devil’s Detail」は“細部”にこだわることの大切さを訴えるキーワード。田口氏は「ディテールが素晴らしいサイトが増え続けている」ことから、人を惹き付ける武器にも、また弱点にもなり得る Web サイトのディテールについて、参考となるサイトとして以下の6サイトを挙げた。

37signals
Signal vs. Noise
MoMB(Museum of Modern Beta)
Techcrunch
Ajaxian
秋元@サイボウズ研究所プログラマー Blog

3つ目の「Forget the Forgetness」では、やるべきことを極力忘れないようにするためのリスト+レビューを薦める。同氏はチェックリスト「「check*pad」のモバイル版を開発、年内にもリリース予定。先ごろユーザー数1万人を突破した ToDo 管理ツールが、携帯からもリスト確認、追加、変更、削除でき、メールでチェック項目を追加可能となった。
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