夢のような話―スマホが電波をキャッチして充電、決して電池切れしなくなる「コータ」
電波を受信して、使った電池を自動で回復?

あまりにも夢のような話で、にわかに信じにくい技術「Cota(コータ)」。スマートフォンが離れた場所から飛んでくる電波を受信して充電するので、ケーブルもクレイドルも使わずに済むという。街中に必要な装置を導入すれば、理論上は外出中も電池切れの心配はなくなるそう。

コータは、米国などでは何年か前からニュースサイトなどで取り上げていた技術だ。スマートフォンに小さな機械を組み込むと、離れた場所にある装置が出す電波を受信して充電する。この電波はWi-FiやBluetoothと同じ周波数帯なので、人体には安全だというのだ。約10m離れても最大1w (ワット) まで充電できるという。

開発したOssia(オシア)という企業と、KDDIが1月に資本提携し、スマートフォンやタブレットなど複数の機器を同時に充電できる装置を共同開発。2016年1月には米国の家電見本市「CES」に出展してその性能を実演で示すそう。

複数の機器を同時に充電できる装置を共同開発
複数の機器を同時に充電できる装置を共同開発

オシアは街中に装置を導入してどこでも電池切れの心配をなくす未来を描いているが、KDDIでは当面、家庭や、学校・会社などの公共施設、医療機関での利用も想定しているという。

やっぱり何だかよく分からない、という人のために「デーブ」というキャラクターが登場してコータの特徴を解説する新しい動画も公開になっている。

「デーブ」が登場する動画もチェック(ちょっとヴォルトボーイ風だ)

この動画を見て、少し納得が行っただろうか。あるいは米国でコータの実演が始まればもっとすっきりするかもしれない。