ウェザーニューズは10月23日、今年の夏(7月18日〜9月30日)のゲリラ雷雨発生回数と「ゲリラ雷雨防衛隊」の取り組み結果を発表した。

今年の夏のゲリラ豪雨発生回数は関東甲信で1,377回、四国で37回
ゲリラ雷雨発生回数

ゲリラ雷雨は、地上と上空の温度差が大きい時に発生しやすいが、今年は上空の寒気と猛暑の影響で、7月末〜8月中旬が全国的にゲリラ雷雨のピークとなった。

今シーズンのゲリラ雷雨発生回数は全国合計3,937回。昨年の1.3倍となった。最も多かったエリアは関東甲信で、発生回数は昨年の1.8倍の1,377回だった。一方、最も少なかったエリアは四国の37回で、昨年の約3割にとどまった。

関東甲信は南に開けた関東北部山沿いの斜面で、地形的に雷雨が発生しやすいエリアだ。今年は北日本上空に入った寒気や猛暑の影響で、昨年よりも大気の状態が不安定となり、昨シーズンの2倍近いゲリラ雷雨が発生した。また、北海道は昨年より上空の寒気の影響を受けて、発生回数が昨年の4倍を超えた。一方、四国は、太平洋高気圧が西〜東日本の太平洋沿岸を覆う気圧配置の日が多く、雷雨が発生しにくい気象条件となり、発生回数が少なかった。

「ゲリラ雷雨防衛隊」は、局地的かつ突発的な雷雨による被害を軽減する取組み。発足8年目の今シーズンは参加者が12万人を超え、過去最高の規模となった。隊員からは、通算45万通の雲の報告があった。

全国80か所に設置された雨雲の高頻度観測ができる「WITHレーダー」、全国3,000か所の気象観測システム「WITHセンサー」などの独自データを総合的に解析、ゲリラ雷雨発生を予測し、ゲリラ雷雨通知サービスの登録者16.5万人に、全国平均で発生の50分前までにゲリラ雷雨の危険を通知できた。