大型で非常に強い台風8号は、沖縄に影響を与えつつ九州に接近しつつある。通信キャリア各社は安否確認のツールとして「災害用伝言板」や「音声お届けサービス」を用意している。いずれも改良を重ねているので、すでに利用経験がある人もあらためて確認しておこう。

台風の備え、「災害用伝言板」はどんどん進化している -- サービスを再確認しよう
左からドコモ、au、ソフトバンクの災害対策アプリ

■災害用伝言板

災害用伝言板は、自分の安否情報を短文で登録したり、家族や友人の安否を電話番号などから検索、確認したりできる。音声通話がつながりにくい状態でも比較的安定して使えるのが利点。NTT ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど各社の Web サイトや災害対策アプリケーションで利用できる。

各社は互いの災害用伝言板を横断して検索できる機能を導入している。つまり友人がドコモの Web サイトから登録した安否を、自分が au のスマートフォン向けアプリから確認するといった使い方ができる。 また自分が安否を登録した際に、指定した相手に通知することも可能だ。

なお、伝言板に安否を登録できるのは、ドコモ、au では災害時に影響を受けた地域のユーザー。ソフトバンク、ワイモバイル(ウィルコム、イー・モバイル)では全国のユーザー。安否の検索、確認はどのキャリアも全国から行える。

利用手順は以下の通り。スマートフォン向け災害対策アプリについては標準搭載している機種が多いが、そうでない場合は一部の例外を除き米国 Apple の「App Store」、米国 Google の「Google Play」からダウンロードできる。

ドコモ:ポータル「d メニュー」「ドコモサイト」「iMenu」トップの「災害用安否確認」を選択、またはアプリ「災害用キット」の iOS 版Android 版を利用

au:ポータル「au ポータル」トップの「災害用伝言板」を選択、またはアプリ「au 災害対策」の iOS 版、Android 版を利用する。 Android 版は Google Play ではなく「au Market」からダウンロード可能

ソフトバンク:従来型携帯の場合はポータル「Yahoo!ケータイ」トップの「災害用伝言板」を選択。スマートフォンはアプリ「災害用伝言板(開発元:ソフトバンクモバイル)」の iOS 版Android 版を利用

イー・モバイル:ポータル「EM ホーム」の「災害用伝言板」を選択、または Android 向けアプリ「災害用伝言板(開発元:Ymobile)」を利用

ウィルコム:ポータル「H" LINK」の「災害用伝言板」を選択。またはスマートフォン向けアプリ「災害用伝言板」を利用。「DIGNO DUAL」「HONEY BEE(WX06K)」を利用の場合、アプリ「災害伝言板」または「ウィルコムポータルサイト」からアクセス

NTT 東日本・西日本:「web171」を利用

■災害用音声お届けサービス

災害用伝言板が短文で安否を登録、確認できるのに対し、音声お届けサービスは音声で安否を登録、確認する。家族や友人が音声を登録すると、自分のもとに SMS(ショートメッセージング・サービス)などで通知が届き、音声をダウンロード、再生できる。

災害時には全国で登録、受信とも可能。ドコモ、au、ソフトバンクモバイル、ワイモバイル(イー・モバイル/ウィルコム)は相互にサービス連携している。

例えば友人がドコモのスマートフォンで登録した音声を、自分が au の従来型携帯で聞くことも可能。ただし、すべての機種が対応している訳ではないので注意が必要だ。

利用手順は以下の通り。

ドコモ:スマートフォンの場合はアプリ「災害用キット」の iOS 版Android 版を利用する。従来型携帯電話の場合はメニューの「電話機能」から「災害用音声お届けサービス」を選択。ただし従来型携帯でメッセージを送信できる機種は限られる。

au:音声メッセージの送信はスマートフォンのみ行える。アプリ「au 災害対策」の iOS 版、Android 版を利用する。Android 版は Google Play ではなく「au Market」からダウンロード可能。メッセージの受信は従来型携帯でも行える

ソフトバンク:音声メッセージの送信は原則としてスマートフォンのみ行える。アプリ「災害用伝言板(開発元:ソフトバンクモバイル)」のiOS 版Android 版を利用する。従来型携帯は原則としてメッセージの受信のみだが、「202SH」「301SH」「301P」の3機種は送信も可能

イー・モバイル:音声メッセージの送受信ともスマートフォンのみ対応している。Android 向けアプリ「災害用伝言板(開発元:Ymobile)」を利用する

ウィルコム: 音声メッセージの送信は原則としてスマートフォンのみ行える。アプリ「災害用伝言板」を利用する。従来型携帯は原則としてメッセージの受信のみだが、「WX12K」は送信も可能。「アクセサリメニュ」の「災害用音声お届け」を選択すればよい

なお、NTT 東日本西日本も安否を音声で登録、確認できる「171」のサービスを行っている。使い方は、まず災害の影響を受けた地域のユーザーが、171の番号に電話をかけ、メッセージを吹き込んでおく。次いでその家族などが、171の番号に電話をかけ、続いてメッセージを吹き込んだユーザーの電話番号を入力すると、内容を聴ける。