米国 Google のウェアラブル端末「Google Glass」の日本展開がいよいよ本格化するとの期待が高まっている。無線通信機器を国内で利用するために必要な審査「技術基準適合証明(技適)」を通過したためだ。

Google Glass、国内販売が近づく?--総務省の「技適」通過
Google Glass (出典:Google)

技適を管轄する総務省が、6月4日付で「総務省の技術基準適合証明または工事設計認証」の公示を更新。この4月に技適を通過した機器の情報を明らかにした。

それによると、Google の「Glass(Model:AVT-5, XE-C)」が4月9日付けで、審査機関の1つである UL Japan の工事設計認証を獲得している。

なお、Glass(AVT-5,XE-C)は4月10日付けで、すでに別の審査である「技術基準適合認定」も通過している。

スマートフォンなどを国内で利用するには、通常この2つの両方を通過している必要がある。

もちろん、これらの動きが Google Glass の日本展開を約束してくれる訳ではない。何らかの実験目的の可能性もある。5月には総務省の中国総合通信局が、Google Glass を使った AR(拡張現実)観光アプリケーションの実証実験を行っている。

また、Google 自体のウェアラブル端末に関する世界戦略もまだ不明な点がある。過剰な期待は禁物だが、技適通過は有望な情報の1つと受け止め、すでに Google Glass 向けのアプリケーションを開発している新技術好きの日本企業やユーザーが、肩透かしを食わされないことを祈りたい。