カメラ、LED ライト、センサなど、それぞれの機能を備えた色鮮やかなブロックを組み合わせて好きな電子機器を作り出せる「MESH」というプロジェクトが話題を呼んでいる。ソニーモバイルコミュニケーションズが発表したものだ。

カメラ、LED、センサ--ブロックを組み合わせ好きなガジェットを作る「MESH」、ソニーが発表
MESH

MESH は、スマートフォンが備えているような色々な機能を1つ1つブロックにしたものだ。どれも無線通信機能があり、相互に接続して自分だけの便利な機器にできる。

ソニーは、MESH を活用できるような着想をいくつか挙げている。例えば、家庭にある冷蔵庫だ。カメラ機能を持つブロックを冷蔵庫に向かい合う食器棚などに置き、モーションセンサー機能のあるブロックを冷蔵庫の扉に取り付ける。

これで自分や家族が冷蔵庫を開けるたびに自動で写真を撮影し、スマートフォンへ転送できる。いつでも冷蔵庫の中身を確認でき、帰宅途中に不足した食料を買い足せる。

あるいは傘立てだ。LED ライト機能のあるブロックを取り付け、インターネットの天気情報サービスと連携するように設定しておけば、必要に応じて点滅し、傘を持っていくのを忘れないよう知らせてくれる。

これらのブロック同士の組み合わせや、インターネットサービスとの連携設定は、「MESH GUI」と呼ぶ操作画面から簡単に行える。HTML5 を採用した見やすいデザインで、PC だけでなくスマートフォンやタブレットから直感的に使える。

MESH GUI
MESH GUI

MESH はまだ試作品の段階。米国カリフォルニアで開催した、ものづくりイベント「Maker Faire Bay Area 2014」に出展したが、製品化の予定などは決まっていない。今後はイベントでのフィードバックをもとに今後の可能性を検討する。SDK(ソフトウェア開発キット)の公開なども構想している。

もし MESH のブロックのうち特に詳しく知りたいものがあるとか、独自のブロックや組み合わせについての着想があるとか、何か意見があれば、ぜひ開発者向けブログにコメントを書き込んでほしいと、ソニーでは呼びかけている。