イー・アクセス(イー・モバイル)とウィルコムが合併した会社を、ヤフーが買収する計画が中止となった。なお合併後の会社名を「ワイモバイル」とし、ヤフーが「Y!mobile」の名称で同社と協力してサービスを展開する予定については据え置いた。

ヤフー、イー・モバイルの買収を中止--ただし新サービス「Y!mobile」では協力
ヤフーは Y!mobile の特設サイトまで立ち上げたが、計画は大きく変更になった

今回中止となった買収は、この3月に発表になったもの。いずれもソフトバンクグループ内での株式のやりとりではあるが、同時に名前が明らかになった新たなキャリアサービス Y!mobile には関心が集まった。

当初の予定では、6月1日にイー・モバイルとウィルコムが合併し、同月2日にはヤフーがその株式の99.68%(議決権比率33.29%)を、ソフトバンクから3,240億円で取得するはずだった。

しかし、ヤフーとソフトバンクが協議を重ねた結果、ヤフーはサービス、イー・モバイルとウィルコムが合併した会社はインフラと、それぞれの強みを生かして協力する方が、親子会社関係になるより望ましい、という結論にいたったという。

後に残ったのはワイモバイルという新社名と、Y!mobile という新サービス。ヤフーはその詳しい内容について決まり次第明らかにするとしている。また Y!mobile のサービスをソフトバンクモバイルと協力して展開することも視野に入れているという。