「スパムではありません」。アプリケーション開発の白ヤギコーポレーションは、公式ブログでこんな声明を出す事態に陥った。最近公開した Web アプリケーションの人気が急上昇した一方で、一部のユーザーに懸念を持たれたためだ。

白ヤギコーポレーションは、新興ニュースアプリ「カメリオ」の開発、運営を手掛ける東京・渋谷の企業。2月にはその周知も兼ねて「シロくも」という Web アプリを公開した。

シロくもを使うと、自分の Twitter、Facebook アカウントから文章を取り込んで自動分析し、単語の大きさや配置を変えて、「ワードクラウド」という見やすいデザインに再構成できる。自分がふだんどんな発言をしているのか簡単に雰囲気を伝えられる。

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ワードクラウドの例

3月に入って多くのユーザーに広まり、好評を得たが、一方でスパムではないか、個人情報が流出したり、アカウントを乗っ取られたりするのではないか、という懸念もささやかれるようになった。同社はこうした疑いは事実無根だとして、公式ブログに説明を掲載した。

シロくもはワードクラウドを作成するために Twitter や Facebook の情報を一度取り込むが、それをほかの目的で使うことはない。また作成したワードクラウドを、ユーザーの意思で Twitter や Facebook に投稿する以外に、アカウントに変更を加えることもないという。

ただ、ユーザーが神経質になっているのも仕方ない面がある。Twitter などではアカウントの乗っ取りを狙う悪質なスパムが横行している。興味を引くような文章と画像、リンクの組み合わせで、Web アプリを認証するよう誘い込む手口が多い。電子メールにあふれかえったスパムは今やソーシャルメディアにも蔓延しつつある。

Twitter や Facebook で、アプリやサービスを広めたい企業にとっては今後、悪質なスパムとの混同をどう避けるかといった工夫も必要になりそうだ。