IP 電話サービス「LINE 電話」で、他人の電話番号を偽装できるという指摘について、LINE が公式なコメントを発表した。同社は、番号偽装による悪用の可能性や発生頻度は極めて低いと強調したが、セキュリティ対策の強化も表明した。

LINE 電話、「番号偽装」問題でセキュリティ対策を強化へ
LINE 電話 の Web サイト上にはまだ説明はない

LINE 電話は、スマートフォンでふだん使っている 090/080/070 電話番号を相手に通知できるのが特徴のひとつ。だがセキュリティに関心を持つユーザーが、こうした仕組みが安全かどうか調べ、個人ブログで番号を偽装できる恐れを示唆する検証結果を発表した。

検証結果をもとに、より具体的な懸念を表明する人もあらわれた。例えば悪意ある第三者が、他人の SIM カードを黙って持ち出してほかのスマートフォンに挿入し、LINE に登録さえすれば、こっそりカードを戻しても、相手の番号で LINE を使い続けられるという。

LINE は懸念を取り払おうと、公式ブログに反論を掲載した。悪意ある第三者が、すでに LINE に電話番号を登録している人の SIM カードを持ち出し、ほかのスマートフォンに挿入してログインした場合、例えそのあとでカードがこっそり戻されたとしても、本来の番号の持ち主はあらためて認証手続きをしない限り LINE が利用できなくなる。そのため誰も気づかず悪用が続く恐れは非常に低い、という主旨の説明だ。

しかし、ソーシャルメディアではなおも疑問の声が残った。例えば LINE に電話番号を登録しておらず、今後の導入予定もないユーザーが被害に遭った場合はどうだろうか。こうした指摘がいくつも Twitter などから出て、はてなブックマークにも並んでいる。

LINE は現段階で LINE 電話が悪用されるリスクは非常に低いと考えているが、今後も引き続きユーザーの動向を見ながら、技術的対応策を検討するとしている。LINEの最高戦略・マーケティング責任者である舛田淳氏(@masujun)は、すで対応を始めたことを Twitter 上で報告している。