米国 Apple は iPhone 向けの iOS 7.1 をリリースした。

Apple は、バージョン7.1 で iOS に対し「インターフェイスの洗練、バグ修正、機能向上」を施したとしている。

Apple、CarPlay に対応した iOS 7.1 をリリース ― iPhone 4 でのパフォーマンスを改善

だが、iOS 7.1 をリリースした主な理由は、「CarPlay」への対応だ。CarPlay は3月3日にジュネーブモーターショーで公開されたソフトウェア。フェラーリ、メルセデスベンツ、ボルボから販売される最新の自動車に対応している。

CarPlay を使用すれば、利用者は自動車のダッシュボードディスプレイで iPhone の様々な機能にアクセスできるようになる。Siri を利用して電話をかけたり、テキストメッセージを音声で読み上げたりなども可能だ。利用者はまた、ナビシステムをハンドフリーで利用したり、iPhone 内のオーディオコンテンツにアクセスすることもできるようになる。

iOS 7.1 でのその他の改善点は次の通りだ。

・Siri の改良:Siri に利用者が話し終わるまで待つ機能が搭載された。
・カメラ設定の拡張:iPhone 5s で HDR モードを自動的に有効化できる設定が追加されている。
・ルックアンドフィールの向上:着信画面など、ユーザーインターフェイス(UI)が修正された。
・カレンダーの UI 改善:今後の予定がより確認しやすくなった。
・Touch ID の改善:指紋認証を制御するソフトウェアが改良され、指紋認識能力が向上した。
・バグ修正:ホーム画面がクラッシュするなどの問題が修正された。

上記に加え、iPhone 4 所有者向けに応答性とパフォーマンスの向上もなされている。

iOS 7 がリリースされたとき、iPhone 4 所有者の多くは、動作が遅くなったことに不満を漏らした。

Apple Support Communities のスレッド「Does iOS 7 Slow Down an iPhone 4?(iOS 7 は、iPhone 4 の動きを鈍くする?)」では、iPhone 4 に iOS 7 をインストールした利用者からの、メモリ不足に起因する様々な問題が投稿されていた。iOS 7 をインストールした iPhone 4 はクラッシュしたり、動作が驚くほど低速になったりで、ほとんど使い物にならなかったという。

フォーラムへの投稿者 erin294 氏は、この件で Apple のサポートに電話をかけた。対応したサポート担当者も iPhone 4 を所有しており、iOS 7 が iPhone 4 でうまく動作しないことに同意したという。erin294 氏はこの件について次の書き込みをしている。

「私には新しい iPhone を買うお金がない。そもそも、私が新しい iPhone を買わなければならない謂れなど無いはずだ。Apple の失敗の尻拭いを、どうして私がしなければならないのか」

Apple から新しい iPhone を買えと脅されているように感じたのは、erin294 氏だけではなかった。alonesover 氏はフォーラムに次の投稿をしている。

「私も同じように感じている。Apple は私に新しい iPhone を買わせたいのだ」

カリフォルニア在住の男性 Mark Menacher 氏は、オンにする度に iOS 7 にアップグレードするようメッセージを表示する iPhone に腹を立て、サンディエゴの上位裁判所に Apple CEO である Tim Cook を相手取った訴訟を起こした。同氏は訴状の中で、次のように訴えている。

「iOS 7 に関する顧客の好みを無視した Apple の行動は、企業による暴力だ」