WhatsApp」「WeChat」「LINE」、世界各地で成長するスマートフォン向けメッセンジャーサービスに注目が集まっている。2013年末時点で、利用者数が半年前に比べ2―3ケタ台の伸び率を示し、「Facebook」など既存ソーシャルメディアを追い上げつつある。

LINE、WhatsApp、WeChat メッセンジャー戦国時代、世界で急成長
WhatsAppなどの伸びは目覚ましい

2014年1月中旬に英国の調査会社 GlobalWebIndex が発表した最近のソーシャルメディア動向は、日本でも話題を呼んだ。これは2013年10―12月にかけて世界のスマートフォン、タブレット利用者4000人を対象に、過去1か月に使ったアプリケーションを尋ねた結果をまとめたもの。

利用率トップは Facebook 公式アプリで、69%の人が使っている。以下は「YouTube」が59%、「Google+」が37%と続く。

これらはパソコン向けサービスとしても高い人気を誇っているが、今回存在感を示したのはその下位にあるモバイル特化のメッセンジャーサービス群。5位に入った WhatsApp の利用率は半年前の29%から36%に拡大し、9位の WeChat も3%から14%に伸びた。10位の LINE は8%から10%とやや鈍い伸びだが、半年間の利用者数の伸び率を見ると22%と比較的高い。

特に WhatsApp の飛躍は目覚ましい。欧米を中心に高いシェアを誇ることで知られ、GlobalWebIndex の調査で Twitter の利用率を追い抜いている点も目を引く。アプリは日本語化しており、国内でも徐々に利用者が増えている。

WhatsApp の伸びは著しい
WhatsApp の伸びは著しい

主な機能としてはスマートフォンの携帯電話番号をアカウントとして利用し、アドレス帳から連絡先を取り込むなど、LINE とそう変わらない。 VoIP (音声通話)機能などは備えず、シンプルな操作性だ。

特徴として広告が一切なく、最初の1年間は無料、翌年から毎年0.99ドルの料金がかかる。月に1度以上アプリを使っている「月間アクティブユーザー(MAU)」は、2013年4月時点で2億人、8月時点で3億人、さらに12月に4億人と、ほぼ4か月ごとに1億人ずつ上積みしている。

一方、 LINE は、実際に使っているかどうかとは別にアプリにアカウントを登録した「登録ユーザー」が2013年11月に3億人を超えたという段階で、 WhatsApp だけでなく WeChat の後塵も拝している。

ソーシャルメディアの世界は「皆が使っているから自分も使う」という広がり方をするため、規模の優位が大きな意味を持つ。LINE は日本でのシェアは圧倒的だが、世界市場を制するのは容易ではなさそうだ。