ホンダはエアバッグ付きのスマートフォンケース「Smartphone Case N」を開発。その開発秘話を YouTube で公開した。残念ながら Smartphone Case N はホンダによるジョーク。実際に販売されることはなさそうだ。

エアバッグ付きスマートフォンケース「Smartphone Case N」、ホンダが動画を公開
ホンダが開発(?)した Smartphone Case N(フィクション)

ホンダの軽自動車「N-Wagon(N ワゴン)」には、すべてのシートの乗員を保護するため、6つのエアバッグが搭載されている。Smartphone Case N は、N-Wagon のエアバッグの素晴らしさをアピールするために開発(?)されたスマートフォンケース。 N-Wagon 同様、6つのエアバッグが搭載されている。

ホンダが公開した動画では、買ったばかりのスマートフォンを落として画面を割ってしまったという本田の開発者が登場。同開発者が、悲しみを乗り越えるため、完璧に画面を保護するスマートフォンケースの開発を思い立ったという設定になっている。

同開発者は、スマートフォンの画面を割ってから、毎日泣き暮らしていたという。その結果、飼っていたネコにも逃げられてしまった。この悲劇を繰り返さないために、エアバッグが搭載されたスマートフォンケースの開発を思い立つ。

逃げたネコ
逃げたネコ
「奥さんに逃げられる」という設定はありがちだが、「ネコに逃げられる」という設定は斬新だ

開発は、スマートフォンを落として壊すことから始まった。開発者はいろいろな方法で、何百、何千というスマートフォンを落としたそうだ。

スマートフォンを落とす
スマートフォンを落とす

様々な方法で落とす
様々な方法で落とす

ベルトコンベアを使い、何百、何千と落とす
ベルトコンベアを使い、何百、何千と落とす

高いところからも落とす
高いところからも落とす

このような執拗な落下実験の結果、スマートフォンの機種にもよるが、1.76メートルからの高さから落とせば画面が壊れることがわかったという。

1.76メートルの高さから落とすと、画面が壊れると語る開発者
1.76メートルの高さから落とすと、画面が壊れると語る開発者
ネコが逃げ出した理由が、わかった気がした

開発者は、落下実験で得られたデータをもとに、スマートフォンケースの開発に取り組む。ところが開発は思いのほか難航。エアバッグが開かなかったり、予期しない場面で開いてしまうなど、苦労が続いたという。

ポケットの中でエアバッグが開くこともあった
ポケットの中でエアバッグが開くこともあった

だがある日、開発者は同社の軽自動車「N-Wagon(N ワゴン)」に搭載されたエアバッグが6つであることから、スマートフォンケースのアイディアを得る。N-Wagon では、6つのエアバッグが、すべての席の乗員を保護しているのだ。この技術を活かせば、どんな向きで落ちた場合でも確実に画面を保護できるケースができるのではないかと考えた。

Smartphone Case N 開発のヒントになった N-Wagon のエアバッグ
Smartphone Case N 開発のヒントになった N-Wagon のエアバッグ

こうして、6つのエアバッグを持つ Smartphone Case N が完成した。このケースでは、エアバッグを膨らませるために炭酸カートリッジを利用。加速度センサーでコントロールされており、衝撃が加わった場合、0.2秒でエアバッグが開くという。

Smartphone Case N の内部構造
Smartphone Case N の内部構造

Smartphone Case N を落下させると
Smartphone Case N を落下させると

0.2秒でエアバッグが膨らみ
0.2秒でエアバッグが膨らみ

スマートフォンの画面を保護する
スマートフォンの画面を保護する

実験に成功し、満足げな開発者
実験に成功し、満足げな開発者

動画は、米国の自動車関連メディア AutoBlog を初めとする多くの海外メディアによって取り上げられている。そのほとんどは動画がジョークだと理解しているが、この商品がホンダの公式サイト「NStore」に掲載されていることから、中には本物の商品だと勘違いして報道しているメディアもあるようだ。

Smartphone Case N は、ホンダ NStore に新商品として掲載されている
Smartphone Case N は、ホンダ NStore に新商品として掲載されている

そのようなメディアのコメント欄には、読者からの本気の投稿が並んでいて興味深い。

・この商品、落とした後はどうするのか?再利用が可能なのか?私はスマートフォンをベッドやソファにほうり投げることがある。その度にエアバッグが膨らみ、ケースを買い換えることになったらたまらない。

・突然、加速がかかったら、それが引き金となってエアバッグが膨らむことはないのか?例えば、車、飛行機、ジェットコースター、電車などに乗っているときだ。ポケットに入っているときに、Smartphone Case N が膨らんだ場合のことを考えるべきだ。

・このスマートフォンケースをズボンの後ろポケットに入れておけば、高いところから落下したときに、自分の身を守れるのではないか?

・だめだ。iPhone さえ換金目的で盗まれることがある。こんな高価なケースが出回れば、ケース目当ての泥棒が登場してしまう。

一方、ジョークだとわかって紹介しているメディアのコメント欄には、ホンダのユーモアを讃える投稿が並んでいる。

・ホンダは真面目なだけの自動車メーカーだと思っていたが、そうではないことがわかった。

・これは、これまで作られた日本製品の中で、最高のものだ。

Smartphone Case N 開発秘話(フィクション)