Google 会長である Eric Schmidt 氏は Google+ に、iPhone から Android に乗り換えるためのガイドを投稿した。投稿で Schmidt 氏は、Samsung の Galaxy S4、Motorola の Droid Ultra および Nexus 5 は、「iPhone より高画質なディスプレイを持ち、より高速で、はるかに直感的なインターフェイスを搭載している」としている。

Schmidt 氏は投稿の中で、iPhone から Android スマートフォンへの乗り換えは簡単だと述べている。だが、実際に乗り換えるとなると、作業はそれほど簡単ではない。

今日は、iPhone から Android スマートフォンへの乗り換えを実施する前に、検討すべき事項について考えてみたい。

iPhone から Android に乗り換える前に検討すべき7つの事項


1. Android スマートフォンの使用目的を明確にする

iPhone には、カラ―の違いはあるが、基本的には iPhone 5s とiPhone 5c の2モデルしかない。だが Android スマートフォンには数えきれないほどのモデルがあり、それぞれ異なった特徴を持っている。その中には、高性能なカメラを売りにしているものもあるし、複数のウィンドウをオープンできる大画面売りにしているものもあるのだ。

1. Android スマートフォンの使用目的を明確にする

どのような機能が自分にとってもっとも重要であるのか、移行前に見極めておく必要があるだろう。

2. Android OS に慣れるには、時間がかかる

Eric Schmidt 氏は、iOS から乗り換えても、Android の操作にはすぐに慣れると述べている。だが実際には、慣れるまでにはそれなりの時間がかかる。特に、モバイルデバイス自体に不慣れな人にとっては、移行は困難かもしれない。

Android には、iOS にはない機能が搭載されているている。デザインは一見似ているように見えるが、実際にはかなり異なっている。慣れるまでにかかる時間は人によって違うが、乗り換えた当初は誰でも戸惑いを感じるはずだ。

3. Android OS の断片化

iPhone ユーザーが意識しないで済んでいることに、OS の断片化がある。Google は最近、断片化問題の解決に取り組んでおり、かなりの成果をあげつつあるが、Android OS 搭載スマートフォンの中には、いまだにかなり古いバージョンの OS を搭載したものが存在しているのも事実だ。

3. Android OS の断片化

初めて Android スマートフォンを購入するのであれば、古いバージョンの OS が搭載されたものは、値段が安くても避けた方が無難だ。Android 4.3(Jelly Bean)か、Android 4.4(KitKat)が搭載されたハンドセットを購入した方が良いだろう。

4. Android では Apple サービスは利用できない


Eric Schmidt 氏は、iPhone に保存された写真を Android スマートフォンにコピーする方法を紹介し、コンテンツの移行は簡単だと述べている。だが、実際にはそれほど簡単ではないかもしれない。

iPhone から Android スマートフォンに移行する際の最大のネックとなるのは、Android では Apple サービスが利用できないという点だ。iTunes で購入したアプリや音楽や映画などは、Android スマートフォンでは利用できないか、利用するのにひと手間かける必要がある。iBooks や iWork 関連のファイルでも同じだ。

4. Android では Apple サービスが利用できない

Google も Apple と同等のサービスを提供してはいるが、Apple のプロプライエタリなファイル形式には、そのままでは対応できない場合が多い。

5. セキュリティ

ある調査によれば、モバイルマルウェアの79%は Android をターゲットにしたものだそうだ。数字は調査によって異なるが、iOS と比べて Android の方がセキュリティリスクが高いことは認識しておく必要があるだろう。

5. セキュリティ

6. Google Play にお気に入りのアプリがあるか


iPhone ユーザーには、毎日利用している iOS アプリがあるはずだ。そのアプリが、Android でも利用できるかどうか、Google Play で事前にチェックしておいた方が良い。同じアプリが Google Play で見つかれば、Android への移行に問題はない。だが、見つからなかった場合は、代替のアプリを探すか、移行自体を考え直す必要がある。

7. これまで Apple 製品にどれだけ投資をしてきたか

Apple の戦略は、利用者に様々な Apple 製品を購入させ、そのエコシステムに利用者を閉じ込めてしまうというものだ。だが、ロックインされた利用者は、様々なデータを様々なプラットフォーム間で簡単に共有可能になるという恩恵を受けることができる。これが、Apple が AirDrop を iOS 7 に組み込んだ理由だ。また、iPad や iPhone を購入した利用者は、あるポイントで、デスクトップ PC として Mac を選択する傾向にある。

Android への移行を検討するにあたっては、これまで Apple 製品に対してどれだけ投資をしてきたかも検討する必要があるだろう。もちろん、Mac と Android を一緒に使うことはできる。だが Mac は、iPhone などの Apple 製品と使ったときに、ベストパフォーマンスが期待できるように設計されている。

7. これまで Apple 製品にどれだけ投資をしてきたか

Don Reisinger
Don Reisinger は、フリーのコラムニスト。Ziff-Davis の Gearlog.com でのデビュー以降、Computerworld、InformationWeek などに数多くのコラムを寄稿してきた。現在は eWeek の他、CNET、LA Times でコラムを執筆している。Twitter のフォローは、@donreisinger で。