米国 Apple は iOS 7 に多くのモバイルデバイス管理(Mobile Device Management:MDM)機能を搭載した。だが、企業ユーザーが iOS 7 に飛びつくことはなかったようだ。

ABI Research の最新のレポートにより、iPhone 5s や iPad Air に搭載された iOS 7 は、企業 IT 部門の期待に十分に応えていないことが明らかになった。

iOS 7、企業ユーザーには不評?

Apple は iOS 7 に、「エンタープライズシングルサインオン」「Per app VPN」「MDM 構成オプション」などの企業向け機能を追加した。なのにどうして iOS 7 は企業ユーザーを満足させられなかったのだろうか。ABI Research の上級アナリストである Jason McNicol 氏は、次のように説明した。

「iOS 7 のリリースは、人々を多いに沸かせた。特に、企業の MDM 部門は、Apple が彼らの望んでいた機能を追加したことで、盛り上がりを見せていた。

だが、Apple が追加した MDM 機能のいくつかは、現在の EMM/MDM 市場が提供するサービスに比較すると、革新的とは呼べないものだった。他の拡張についてもかなり機能制限されたものに過ぎなかった。前評判は高かったが、iOS 7 の新機能は、企業向け市場における Apple の地位を高めることには繋がらなかったようだ」

Apple がつまづいたことで、同社のライバルである Microsoft にはチャンスが巡ってきている。ABI Research のプラクティスディレクター Dan Shey 氏は、「Microsoft は Apple から学んでいる」と述べる。そして、もし Microsoft が企業顧客を満足させることにフォーカスをあて続けるならば、Microsoft は「モバイルビジネスユーザーの市場シェアの獲得」に成功するだろうと予想している。