2010年9月、Stephen Elop 氏は米国 Microsoft を離れ、フィンランド Nokia の CEO に就任した。それから3年が経過し、Microsoft は 71億ドルで Nokia を買収。Elop 氏は、古巣の Microsoft に戻り、Nokia のデバイスおよびサービス部門を担当するエグゼクティブ VP に就任した。

Microsoft は Nokia 買収で、新たな CEO も手に入れたのか?
Stephen Elop 氏
Elop 氏は Microsoft の現 CEO である Steve Ballmer 氏の退任後、その後継者として CEO に就任するのではという見方が強まっている。

Elop 氏が Nokia に移籍した当時、移籍の目的は Nokia のデバイスを Microsoft のモバイルプラットフォームにすることではないかとのうわさが流れた。今回の買収により、このうわさは再燃している。Endpoint Technologies の 主任アナリストである Roger Kay 氏は eWeek に対し、次のように述べた。

「私は、(買収の動きは)以前からずっと進行していたように感じる。私は常に、Elop 氏が Nokia に送り込まれたトロイの木馬ではないかと感じていた」

J. Gold and Associates の主任アナリスト Jack Gold 氏は、今回の取引で Elop 氏の存在が果たした役割は、小さなものではなかったとしている。

「Elop 氏を Microsoft に呼び戻すことは、Nokia のハンドセットビジネスを獲得することと同じくらいに重要だったと、私は考えている」

Gold 氏は次のように付け加える。

「Microsoft が Elop 氏を幹部として呼び戻す。このことは、組織の管理と新しい製品の開発で、Microsoft が新たなビジョナリストを必要としていることの表れと言えるだろう。Elop 氏は、彼に与えられた条件を考えれば、Nokia で良い仕事をした。Elop 氏の存在は、Microsoft による戦略の立て直しを加速するかもしれない。そしてそれは、Elop 氏を Ballmer 氏の後継者リストの上位に押し上げるだろう」

Forrester のアナリスト Ted Schadler 氏も、Elop 氏の CEO 就任はありうると述べた。

「Microsoft は、Steve Ballmer 氏が Microsoft を去る直前に Stephen Elop 氏を昇進させ、恐らく CEO にするだろう」

Schadler 氏は、Microsoft による Nokia の買収は、Microsoft を現在のソフトウェアベンダーから、Apple のような、デバイス+ソフトウェア+サービスを販売する企業へとトランスフォームさせるための第一歩であると述べる。トランスフォームした Microsoft を率いるのは、ハンドセットビジネスを経験した者がふさわしく、Elop 氏はその有力な候補の1人だと、Schadler 氏は分析している。

(この記事は、9月3日付け英文記事の抄訳です)