米国 Apple は、廉価版 iPhone(iPhone 5C?)を今年の秋にも発売するのではとうわさされている。うわさでは、iPhone 5C の筐体にはプラスティックが使用されているものの、ディスプレイサイズは、iPhone 5 と同じ4インチだと言われている。

iPhone 5S ではなく、廉価版 iPhone(iPhone 5C?)を買うべき8つの理由
iPhone 5C の背面パネルとうわさされる画像

iPhone 5C は、Apple のフラグシップモデル「iPhone 5S」を補完する位置付けにある。だが、iPhone 5C が iPhone 5S と同時に出荷されれば、顧客はどちらを買うべきか迷うだろう。

iPhone の世界では、これまではハイエンドモデルを選択する理由はとてもシンプルだった。Apple は新型の iPhone を発表した後も、旧型の iPhone をローエンドモデルとして販売していたが、それらは新型に比べれば見た目が古臭く、スペックも低いものだったからだ。

だが iPhone 5C は違う。これは、コストに敏感なスマートフォンユーザーが待ち望んでいたものとなるかもしれない。ここでは、iPhone 5S ではなく、iPhone 5C を購入すべき理由について考えてみよう。

1. 画面サイズが iPhone 5 と同じ


これまでリークされてきた画像が本物だとしたら、iPhone 5C には iPhone 5 と同じ4インチサイズのスクリーンが搭載されていることになる。画面サイズを最重要視しているユーザーにとっては、同じ画面サイズでありながら、より高価な iPhone 5S を購入する意味はないだろう。

2. Apple は iPhone 5C 向けに iOS を「断片化」させることはない

Apple は iOS の扱いにとても慎重だ。Google が Android でしているように、プラットフォームごとに OS を断片化させることはない。Apple はすべてのデバイスで最新の iOS が動作するよう努めている。

iPhone 5C 上でも、ハイエンドの iPhone 5S 同様、最新の iOS が利用可能となるはずだ。

3. iPhone 5C が「廉価版」であっても、ハイエンドな iPhone と同じアプリが利用できる

廉価版の iPhone を購入したとしても、利用できるアプリについて心配することはない。ハイエンドの iPhone 同様、iTunes App Store が利用可能できる。これは新規顧客への大きなセールスポイントとなるだろう。

4. 廉価版であっても、Apple がデザインに手を抜くことはない

Apple は、デザインを最重要視する企業だ。廉価版であっても、Apple がそのデザインに手を抜くことはない。それは iPod の「廉価版」である iPod nano や iPod Shuffle のデザインを見れば明らかだ。iPhone 5C 購入者は、そのデザインに不満を感じることはないだろう。

5. iPhone 5C は、十分なストレージ容量を提供する

廉価版のデバイスでは、コストを抑えるために、ストレージ容量を減らすことがある。だが、うわさによれば、iPhone 5C には64GB のストレージを持つモデルが用意されるという。このうわさが本当であれば、多くの画像、動画、音楽ファイルを持ち歩く必要のあるユーザーも、iPhone 5C を選択肢に入れることができる

6. 企業ユーザーは iPhone 5C を選択するだろう


iPhone の個人ユーザーは、ハイエンド iPhone の高級感が手放せないかもしれない。だが、企業の IT 部門は違う。企業が従業員にモバイルデバイスを支給する場合には、手触りや見た目の良さよりも、価格が優先する。安価な iPhone 5C は、企業による Apple 製品の導入を加速させるだろう。

Apple は iOS 7 でモバイルデバイス管理機能(Mobile Device Management:MDM)への対応を強化した。iOS 7 と iPhone 5C の組み合わせは、企業ユーザーには最適なものとなるかもしれない。

7. iPhone 5S は革新的な製品にはならない

iPhone 5S は、現行の iPhone 5 から大きく進化することはないと考えられている。より高速なプロセッサとより美しいスクリーンが搭載されるのは間違いないだろうし、バッテリーの持続時間も長くなるかもしれない。だが、革新的な製品とはならないだろう。

これは、金銭的な理由で iPhone 5C を選ばざるを得ない人の、心の慰めとなるはずだ。

8. iPhone 5C は、従来型携帯電話利用者をスマートフォンの世界へ誘う


廉価版の iPhone は、これまで従来型携帯電話を使ってきた人を、スマートフォンの世界へと誘うキラーデバイスとなるだろう。そのような人々は、使ったことがないデバイスやソフトウェアプラットフォームに対して、大金を支払うのを嫌う。iPhone 5C は、そのような利用者に対して、安い価格で、優れた機能性を提供することが可能だ。また、iPhone 5C を購入したユーザーは、次回の買い換えではハイエンドの iPhone に乗り換えるかもしれない。

いかがだろうか? iPhone 5C が魅力的な製品に思えてきたのではないだろうか?私は、Apple が注意すべきは「共食い」だと考えている。iPad mini が発売されたとき、iPad mini が iPad の需要を「食った」と言われていた。iPhone 5C も iPhone 5S の需要を食ってしまうかもしれない。

Don Reisinger
Don Reisinger は、フリーのコラムニスト。Ziff-Davis の Gearlog.com でのデビュー以降、Computerworld、InformationWeek などに数多くのコラムを寄稿してきた。現在は eWeek の他、CNET、LA Times でコラムを執筆している。Twitter のフォローは、@donreisinger で。