Ubuntu を支援する英国 Canonical は、ハイスペックな Ubuntu スマートフォン「Ubuntu Edge」を製造するため、新しいアプローチを取ろうとしている。

Canonical、ハイスペックな Ubuntu スーパーフォン「Ubuntu Edge」製造に向け、クラウドファンディングで3,200万ドルの資金調達を目指す
Ubuntu 搭載ハイスペックスマートフォン「Ubuntu Edge」

Canonical は、Ubuntu Edge ハードウェア開発に自らの資金を投入するのではなく、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」を利用して、コミュニティにリーチしようとしているのだ。資金調達の目標額は3,200万ドル。これにより、4万台の Ubuntu Edge デバイス製造を目指す。

Indiegogo に設置された Ubuntu Edge 資金調達ページ
Indiegogo に設置された Ubuntu Edge 資金調達ページ

この30日間のキャンペーンでは、830ドルの支援をした人は Ubuntu Edge スマートフォンを受け取ることができる。Ubuntu Edge は、Android と Ubuntu のデュアルブートデバイス。最速のマルチコアプロセッサ、4GB の RAM、それに128GB のストレージを搭載した、ハイスペックスマートフォンだ。ドッキングステーションに設置すれば、デスクトップ PC として利用することもできる。

Ubuntu Edge は、Android と Ubuntu のデュアルブートデバイス
Ubuntu Edge は、Android と Ubuntu のデュアルブートデバイス

Ubuntu Edge はハイスペックスマートフォン
Ubuntu Edge は、PC としても利用可能なハイスペックスマートフォン

4.5インチサイズの画面には、サファイアクリスタルが採用され、今日提供されているほとんどのスマートフォンの画面よりも傷が付きにくなっている。そして Ubuntu Edge の最大の売りは、そのバッテリー持続時間にある。Ubuntu Edge は、リチウムイオン電池の寿命を損なわず、容量を拡大できる「シリコンアノード技術」を採用。これにより、パワフルでありながら、より長時間の使用が可能となるのだという。

バッテリーにはシリコンアノード技術を採用
バッテリーにはシリコンアノード技術を採用

Canonical の創設者である Mark Shuttleworth 氏は、「クラウドファンディングは、イノベーターとアーリーアダプターを直接つなぐものになる」と述べている。クラウドファンディングでは、一般出資者から直接製品に対する要望を聞くことができる。また、出資者が欲しくないと考える製品に対しては、そもそも投資は集まらない。

Canonical はすでに、Ubuntu for AndroidUbuntu for Phones といったモバイルプロジェクトに取り組んでいる。今回の Ubuntu Edge がこれらと異なっているのは、Ubuntu Edge がコミュニティのバックアップによって成り立っているという点と、コミュニティの支援者が興味を持つであろう次世代のハイスペックハードウェアを提供するという点だ。

Shuttleworth は、資金調達に失敗した場合、Ubuntu Edge フォンを製造することはないと述べた。だが、もし失敗した場合でも、今回の取り組みは、業界とアーリーアダプターとをつなぐ実験として大きな意義を持つものになるという。

「これは興味深い30日間の実験だ。もし成功すれば、業界がイノベーションを生み出す手法をを変えるものとなるだろう。この手法を使えば、これまでよりもずっと直接的な方法で、アーリーアダプターから新製品のヒントを得ることができるようになる」

Ubuntu 搭載ハイスペックスマートフォン「Ubuntu Edge」
Ubuntu 搭載ハイスペックスマートフォン「Ubuntu Edge」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。