iOS 7 の売りは一新された UI だけではない。モバイルデバイス管理機能(Mobile Device Management:MDM)への対応も強化されており、企業による iPhone や iPad の社内 IT システムへの組み込みをより容易なものにしている。

米国 Apple は公式 Web サイト内で企業に向けた iOS ガイド「iOS 7 and business」を公開し、iOS 7 で追加された企業向け機能の概要について次のよう説明している。

「iOS 7 では、セキュリティが拡張されている。また、企業への iOS デバイスの大規模な導入と構築を効率的に実施するための機能や、企業によるアプリの購入、配布、管理を簡単にする機能も提供する」

Apple、iOS 7 で企業向けのモバイルデバイス管理機能(MDM)を強化

調査会社米国 Gartner によるモバイル市場調査によれば、企業によるタブレット購入台数は今後さらに増加し、2016年には5,600万台に達すると見込まれている。Apple はこの市場に iPad を売りこむべく、iOS 7 に企業向けの機能を盛り込んだのだろう。

個人端末の業務使用(Bring Your Own Device:BYOD)の人気の高まりは、ユーザー IT の概念を再定義しただけでなく、企業向け MDM ソリューション市場の急成長をも牽引するものとなっている。

Apple は「iOS 7 and business」の中で、MDM ソリューションへの対応について次のように説明している。

iOS 7 MDM 設定オプション
「iOS 7 の MDM プロトコルには、多くのコマンド、クエリ、設定オプションが含まれており、サードパーティによる MDM ソリューションをより強力なものにできる。MDM プロトコルを利用すれば、企業によって提供/管理されるアプリのデバイスへの導入、カスタムフォントのインストール、従業員がアクセスしてよいオプションや AirPrint プリンターの設定、AirPlay の接続先の設定が、ワイヤレスで可能になる」

iOS 7 Open in 設定オプション
iOS 7 はまた、セキュリティ向上のため、「Open in」と「Per app VPN」機能を提供している。「Open in」は、企業文書の表示や編集に使用するアプリを、管理者が指定可能にする機能だ。企業が提供/管理するアプリでのプライベートな文書の表示編集を禁止することもできる。

iOS 7 Per app VPN オプション
「Per app VPN」は、企業が提供/管理するアプリを起動すると、自動的に VPN 経由で企業ネットワークに接続するよう設定可能な機能だ。設定はアプリ毎に指定できるため、従業員の個人アプリを使用する場合には、VPN ではなく一般の回線を経由した接続を利用できる。

Pedro Hernandez は、InternetNews.com の貢献ライター。
(この記事は7月1日付け英文記事の抄訳です)