日本 IBM は、企業向けモバイルコンピューティング基盤構築支援ソリューション群「IBM MobileFirst」をさらに強化する、ソフトウェア製品最新版と新製品を発表した。

IBM MobileFirst ソフトウェア製品群強化の中核となる「IBM Worklight V6.0」は、モバイルアプリケーションの開発/展開/運用に必要な機能を提供するモバイルエンタープライズ アプリケーションプラットフォーム(MEAP)製品の最新版。

モバイルアプリケーションの効率的な開発と、モバイル端末経由で得られる情報の活用を支援する、3つの機能やサービスが新たに追加された。

Worklight で開発したモバイルアプリケーションテストで、1つの端末での操作記録を、他の異なる機種の端末で自動再生できる、機能テスト自動化ツールが追加された。

この自動再生機能は、カメラ/音声/位置情報などモバイル特有の機能や、iOS/Android などの代表的な OS と、機種ごとに異なる画面サイズや UI に対応する。複数の端末や頻繁なアップデートに伴うテスト作業が軽減され、短いサイクルで開発できるようになるという。

また、モバイルアプリケーションと接続するサーバーのログデータを収集/分析する機能が追加された。

利用者数や利用環境(端末の機種や OS の種類)の内訳などの接続情報統計や、各端末での障害、セキュリティ問題のアラート、位置情報の収集/分析ができる。

ユーザーの操作履歴収集機能も実装しており、Web サイトの利用者から見た問題点を可視化するソフトウェア製品「IBM Tealeaf Customer Experience」と連携することで、モバイル端末でのユーザー操作履歴を取得し、蓄積した情報を分析できるようになる。

さらに、位置情報を利用したアプリケーションなどを簡単にできるサービスを実装する。

ユーザーの行動範囲をエリア化して把握する「Geo Fence」を活用し、正確な位置情報を得るための接続頻度を減らすことで、ネットワークや電源などのリソース負荷を軽減できる。

ビジネスプロセスを実行するバックエンドシステムと連携し、たとえば、「この地点を通過する際にクーポンを送付」「ある区域に入ったら予約済ホテルに自動チェックイン」などの、位置情報を活用したモバイルアプリケーションでビジネスを創出できるようになる。

このほか、IBM MobileFirst 基盤を支える機能を実現する2つの製品、「IBM MessageSight」「IBM Business Process Manager V8.5」の販売を開始した。

IBM MessageSight は、モバイル端末を含む M2M(Machine to Machine:機器間通信)で発生する大量の情報を、安全に確実に送受信する新しいアプライアンス製品。メッセージプロトコルには、軽量通信ができる MQTT(MQ Telemetry Transport)を採用した。従来の Web で使われる HTTP プロトコルに比べ、少ない帯域と電気使用量で使用するリソースを削減できるそうだ。

メッセージの送達を確認できる機能があり、大量メッセージを一斉通知できることから、為替や株の取引など、正確、確実、かつ即時性が要求されるビジネスアプリケーションの信頼性を向上できる。カーナビなどの車載機や、電力量計などのスマートデバイスとのメッセージの送受信にも適している。

IBM Business Process Manager V8.5 は、ビジネスプロセスを可視化し、管理機能を提供するソフトウェア製品の最新版。特にモバイル機能が強化された。

アプリケーションの UI 作成機能「CoachDesigner」のモバイルアプリケーション向けツールキットでは、位置情報やマップ、レイアウトなどが追加され、モバイル端末特有の機能を Worklight 機能を使いながら開発、IBM BPM API を介して、リッチなモバイルインターフェイスをプロセスに組み入れることができる。開発/テスト用の Worklight Enterprise Edition も同梱される。

日本 IBM、MobileFirst 製品群を強化する Worklight 最新版などを発表
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