モバイル向けの無料メッセージ/通話サービス「LINE」の中国版では、通信内容が検閲されているようだ。米国 The Next Web など複数のメディアが伝えている。

同メディアが伝えたところによれば、この事実を最初に見つけたのは台湾の Twitter ユーザー「@hirakujira」氏。同氏は、LINE に特定のフレーズを検知するコードが組み込まれていることを発見したという。

 
LINE 中国版に検閲機能が発見される―「天安門事件」「戦車男」などが検閲対象に
@hirakujira 氏が発見したとされるコードの一部(出典:@hirakujira)

同氏が見つけたコードでは、メッセージ内に特定のフレーズが含まれていた場合「Your message contains sensitive words, please adjust and send again(メッセージには、慎重を期する言葉が含まれています。修正後、再送信してください)」という警告が表示され、メッセージが送信できない仕組みになっているという。

メッセージに特定のフレーズが含まれていた場合に 表示されるメッセージ(出典:@hirakujira)
メッセージに特定のフレーズが含まれていた場合に
表示されるメッセージ(出典:@hirakujira)

@hirakujira 氏はまた、LINE のサーバーにアクセスし、同社がモニタリングしている150の禁止ワードのリストを入手した。それには、「天安門事件」「戦車男」「温家宝首相親族の蓄財問題」「ジャスミン革命」など、中国で運用されているソーシャルネットワークサービスで検閲対象になっているお馴染みの言葉が含まれていたという。

@hirakujira 氏が入手した LINE の禁止ワードリスト
@hirakujira 氏が入手した LINE の禁止ワードリスト

中国では同様のアプリとしては騰訊(Tencent)による「微信(WeChat)」サービスが圧倒的な人気を保っており、その利用者数は3億人を超えているという。2012年12月12日にサービスを開始した後発の LINE は、検閲機能がないことが WeChat に対するアドバンテージとなり、徐々に利用者を増やしていた。

検閲機能が発見されたことは、LINE が中国市場への進出に本気になったことの表れではないかと、 The Next Web は見ている。