米国 Fair Labor Association(公正労働協会:FLA)による最新の調査報告により、Apple 製品の製造を請け負う Foxconn 工場における労働条件が、大きく改善されていたことがわかった。だが、同社はさらなる残業時間削減も要求されている。

Apple 製品の製造を請け負う Foxconn、さらなる残業時間削減を要求される
FLA が Foxconn 工場の評価を実施(出典:FLA)

New York Times はこの件を次のように伝えた。

「Apple の iPad や iPhone の製造を請け負う Foxconn Technology の、安全面やその他の労働条件は、Apple 製品の組み立て・製造に特化した中国国内3か所の工場において、大幅に改善されていたことがわかった。だが、中国の法律によって許可されている1週間あたりの平均労働時間を順守するという、最も困難な目標を達成することはできなかった」

Bloomberg は、Foxconn の労働条件が、安全面で特に大きく向上していたことを伝えている。

「iPhone と iPad の組み立てを行う Foxconn では、ワシントンに本拠を置く Fair Labor Association(FLA)が問題だと指摘していた360の項目のうち、98%が解決されていたことがわかった。FLA が5月16日に発表した。Foxconn は、スプリンクラーのテストや、設備の維持管理など、安全面での状況を大きく向上させていた」

Wall Street Journal は、Foxconn では、労働者の労働時間が、依然中国の法律による制限を上回っていることを指摘されている。

「だが中国の法律では、労働者の労働時間は1週間に40時間まで、残業時間は1か月に最大で36時間までに制限されている。Apple と Foxconn は、2013年7月までにこれらの規則を順守することで合意している。だが、最新の報告によれば、同社2か所の施設の労働時間は1週あたり40から60時間だった。もう1つの施設でも、平均の労働時間は40から60時間だったが、iPhone の出荷時期と重なった時期には労働時間がのびており、昨年の9月には2週間、10月には1週間、平均労働時間が最大で70時間に達した週があった」

Reuters は、Foxconn と FLA の両者が、今年7月1日までに労働時間を削減することは困難であると述べたことを伝えている。

「Foxconn Technology は5月17日、同社中国工場での残業時間の削減にはもう少し時間がかかると述べた。同社最大の顧客 Apple によって任命された労働監視グループはその前日、7月1日までに労働時間を削減することは、困難であると述べていた」