匿名の情報筋が Bloomberg に明かしたところによれば、 米国 Apple の Jonathan Ive 氏が iOS インターフェイスの大規模なデザイン変更を指揮しており、このオーバーホールによって iOS 7 の出荷が遅れる可能性が高まっているという。新しい iOS のインターフェイスでは、そのビジュアルはフラットなものとなり、現実に存在するものを模したこれまでの「スキューモフィズム」の手法は完全に排除されるという。

Bloomberg はこの件を次のように伝えた。

「Apple の Jonathan Ive 氏が、iPhone、iPad で稼働するソフトウェアの徹底したオーバーホールに乗り出したと、この件に詳しい情報筋が語った。同 OS は時代遅れとなりつつあり、Apple を危険にさらしている。≪中略≫ Ive 氏は、iPhone や iPad 上で動作するアプリの改革も開始しており、例えば Newsstand での"木目調"の本棚など、現実に存在するものを模したイメージの排除を行っているという。情報筋は、Ive 氏は E メールアプリやカレンダーツールの大規模な変更も目指していると述べた」

Apple の Jonathan Ive 氏が、iOS 7 のデザインを大幅に変更
Apple の Jonathan Ive 氏

Tom's Hardware は、Apple は Microsoft が実施した OS のデザイン変更にヒントを得たと述べている。

「iOS 開発チームに近い情報筋によれば、Apple は Microsoft からヒントを得たという。Microsoft は、高い人気を持ち、人々が慣れ親しんでいる OS を完全にリデザインした。近く登場する iOS 7 プラットフォームではデザインが一新され、2007年6月の iPhone 初登場時から続く光沢のあるアプリが並ぶ画面からは決別することになる。新インターフェイスは「Innsbruck(インスブルック)」というコードネームで呼ばれており、Windows Phone 8 のように『非常にフラット』なデザインになるという。光沢や金属のような輝き、そして『スキューモフィズム』は完全に排除される。これにより、アイコンからは影や反射や質感はなくなり、アプリのロゴの付いた単なるカラ―ボックスとなる」

9 to 5 Mac は、iOS 7 はインターフェイスが変更されるが、操作感は変わらないと伝えている。

「アップデートされたインターフェイスに驚く向きもいるだろうが、iOS 7 は以前のバージョンの iOS と比べて使いにくいということはないという。iPod にカラ―バリエーションが追加されたとき、ユーザーは新しいことを学ぶ必要はなかった。iOS 7 の場合もそれと同じように、これまでと同じやり方で使うことができる。iOS 7 のルックスは以前とは異なっているが、そのコアなアプリと、システムの基本的な部分については変更されていない」

Ars Technica は、iOS 7 のリリーススケジュールに触れている。

「この大改造の結果、Apple の iOS チームではスケジュール遅れが発生している。iOS チームのエンジニアは、Worldwide Developers Conference までに iOS 7 を、少なくともデモ段階に到達させようと必死になっている。

≪中略≫

Apple はそれでも iOS 7 を未公表の社内スケジュール通り、次世代 iPhone が出荷されると見られている9月にリリースする予定だという。だが、ここでリリースされる iOS で変更されるのは、デザインと UI のみで、機能については先送りされると見られる」