Bloomberg によるインタビューに答え、カナダ BlackBerry CEO である Thorsten Heins 氏は、IT 業界関係者を驚かせる発言を行った。タブレット端末の売上台数が飛躍的な伸びを示しているにも関わらず、Heins 氏は、5年以内にタブレットはその存在意義を失うと述べたのだ。

Bloomberg はこの件を次のように伝えた。

BlackBerry CEO:「タブレットは5年以内に存在意義を失う」
Thorsten Heins 氏
「BlackBerry CEO である Thorsten Heins 氏は、タブレットコンピューティングの未来は限定的なものとなると述べ、同社が PlayBook タブレット後継機の開発計画を棚上げにしていることを示唆した。同氏は、米国 Los Angeles で開催された『Milken Institute』カンファレンスでのインタビューに答え次のように述べた。

『5年以内に、タブレットを持つ理由は無くなるだろうと私は考えている。職場にはより大きな画面が要求されるが、それはタブレットである必要はない。タブレットを開発するのは、ビジネスモデルとしては良いものではない』」

BlackBerry によるタブレット「PlayBook」
BlackBerry によるタブレット「PlayBook」

The Washington Post は、Heins 氏が、利用者が必要とするのはタブレットではなく、スマートフォンだと述べたことを伝えている。

「Heins 氏は、今後の5年間で、スマートフォンがユーザーのコンピューティングを支える主なエンジンになると述べた。利用者はスマートフォンに対し、必要に応じて、大きなディスプレイ、キーボード、他のアクセサリーを取りつけて、業務に利用するようになる。これにより、ほとんどのビジネスマンにとって、スマートフォンが唯一必要なデバイスとなると、Heins 氏は語った」

PCWorld は、Heins 氏の発言に同意している。

「Heins 氏の発言は、最初は信じ難かった。一般家庭ではノート PC から、安価なメディア消費デバイスであるタブレットへの買い換えが進んでおり、これにともなってタブレットの売上は飛躍的な伸びを示しているからだ。この傾向には、まったく衰える兆しが見えない。だが、過去の発言を含め、Heins 氏の発言をより広い視点からとらえれば、同氏のビジョンはそれほど突飛なものではないことが理解できる。基本的には、同氏はスマートフォンが一般消費者の コンピューティングの中心となり、様々なサイズの『スマートディスプレイ』に対して、処理やデータを提供するものになると述べているのだ」

The Guardian は、Heins 氏の発言を引用している。

「5年のうちに、BlackBerry がモバイルコンピューティングの世界の絶対的なリーダーとなる。これが我々が目指していることだ。私はできるだけ多くの市場シェアを獲得したいと考えている。だが、他社の物真似はしない」

BlackBerry Z10
BlackBerry Z10