長野県の安曇野赤十字病院と福岡市のメディアコンテンツファクトリーは、腰部脊柱管狭窄症の手術を受ける患者に事前に iPad を使って説明する「iPad 動画ツール」の実証実験を、2013年4月より開始する。

安曇野赤十字病院とメディアコンテンツファクトリー、患者に事前に iPad で手術の説明を行う「iPad動画ツール」実証実験開始
事前に説明を受ける患者


この新たな試みは、患者が手術の説明を医師から受ける前に、病気の内容/治療法/手術のリスクなどを iPad を使って学習するというもの。医師の説明を理解し、納得した上で手術/治療に臨むことができる。また、医師の説明の一部を患者が事前に学習できるので、医師の説明負担を軽減できる。

わかりにくかった所もわかりやすくなった
わかりにくかった所もわかりやすくなった


また、3D を活用した動画で説明するので、体の仕組み/背骨/神経など患者にとってイメージしづらい領域も視覚的に理解できるようになる。

今回は実証実験と同時に患者へのアンケート調査も行い、患者の病気への理解度、医師の説明の理解度、動画による理解度が向上するか、医師の負担が軽減されるかを調査する。一定の評価が得られた場合は、椎間板ヘルニアなど他の手術領域への展開も想定しているという。

また、将来的には病診連携への活用も視野に入れているという。

例えば最初に近隣の診療所で診断を受け、その後手術が必要と診断され手術のできる病院を紹介された場合。従来は実際に診察や執刀を行う医師の説明と齟齬がないように、診療所などにおける受診の初期段階ではあまり詳細な説明はされてこなかった。

しかし、今回の動画説明ツールを活用することで、診療所などでも詳しい説明を受けた上で、手術のできる病院へスムーズに移ることができる。