米国 Apple が腕時計型のコンピューティングデバイスを開発中だと、複数の米国メディアが伝えている。だが専門家は、もし Apple が本当にそのような製品を開発しているにしても、製品として市場にでるまでには、長い時間がかかるとみている。

Wall Street Journal はこの件を次のように伝えた。

「事情通によれば、Apple はスマートフォン機能の一部を持つ腕時計型デバイスのテストを実施しているという。関係者の1人は、Apple は同社製品の製造を請け負う台湾の鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.,通称 Foxconn)と腕時計型デバイスの製造を、スマートフォンやタブレットにつぐ新たな製品カテゴリーになりうるものとして、検討をしていると述べた」

New York Times は、同様の製品はすでに他社も発表しているが、iOS が搭載されている点と、「カーブガラス」が採用される点が iWatch の差別化要因だと指摘している。

「Cupertino の本社で、Apple はカーブガラスを採用した腕時計型のデバイスを開発しているという。Apple の新製品開発に詳しい匿名の関係者が語った。関係者のうち2名によれば、デバイスでは Apple の iOS プラットフォームが稼働しているという。また、Apple のカーブガラスは、人体のカーブにあわせて湾曲させることが可能であり、これが競合他社と差別化要因となるとしている」

Computerworld は、Apple の元デザイナーである Bruce Tognazzini 氏の発言を引用している。

「iPhone や iPad を製造するこのメーカーは、以前から腕時計を含むウェアラブルコンピューターを検討していると見られていた。『iWatch』と仮称されるこのデバイスは、Apple のエコシステムの隙間を埋め、現在我々が利用しているコンピューターやシステム、それに今後登場するであるデバイスの利用で、デバイス間の連携をささえるハブとして機能することだろう。Apple の元デザイナーである Bruce Tognazzini 氏は Blog への投稿で、『過去の革新的な Apple 製品同様、その価値は登場時には軽視されるかもしれない。だが、次第に我々の生活と Apple の未来に大きな影響を与えるものになっていくことだろう』と述べている」

Tech Crunch は、iWatch 登場にはまだ時間がかかると見る。

「だが Apple iWatch 購入用資金の貯金をスタートする前に、この種の技術が店頭にならぶ可能性をもう一度考え直してみるべきだ。もしかしたら、製品化には至らないかもしれない。《中略》Apple がウェアレブルコンピューターのプロトタイプを開発する可能性はあるだろうか? iPod nano リストウォッチの成功、Pebble スマートウォッチのクラウドファンディングにおけるかつてない規模での資金調達の成功、Google の Google Glass への取り組み。こういったものから導き出される答えは『もちろん!』だ。だが、プロトタイプを作ることと、製品として出荷することは、まったく別物だ。Apple は常に多くの試作品を作っているが、その中で製品化に至るのものはごくわずかだ」