米国 Apple の iPhone 5 の製造を請け負う Foxconn は、デバイスの製造が発注に追いついていないことを公式に認めた。この発言は、iPhone 5 の売上がアナリストの予測に届かなかった原因が供給不足にあるとする推測を裏付けるものとなった。Reuters  が伝えている。

「台湾 Foxconn Technology Group は11月7日、同グループの鴻海精密工業が Apple iPhone に対する膨大な需要に対処できないでいると語った。Foxconn 会長である Terry Gou 氏はビジネスフォーラム後、報道陣に対し次のように語った。

『iPhone の製造は簡単ではない。我々は、膨大な需要を満たせないでいる』」

この件については、10月に Foxconn の匿名の幹部が The Wall Street Journal に対し次のように語っていた。

「iPhone 5 は、これまでで最も組み立てが難しいデバイスだ。より軽く、薄くするために、非常に複雑な設計となっている。Foxconn の従業員が iPhone 5 の組み立てを習得するには時間がかかるだろう。だが、従業員は徐々に慣れてきており、生産性は日々向上している」

InformationWeek は10月、iPhone 5 の製造上の問題点を複数指摘していた。

「iPhone 5 の供給量を決定する要因としては、iPhone 5 で使用される『In-Cell』タッチディスプレイの供給が上げられる。Sharp による同ディスプレイの生産体制が、iPhone 5 の出荷開始時にはまだ整っていなかったことは不安要素の1つだった。現在はこの問題は解消されている。また、Foxconn によれば、Apple が iPhone 5 のケースとして採用した素材にも問題があるようだ。iPhone 5 の背面と側面にはアルミニウムが使用されており、塗装ではアルマイト処理が施されているが、この組み合わせは傷が付きやすいものだ」

Apple Insider は、次のように論評する。

「iPhone 5 の販売台数は、9月のデバイスの発売開始時から続く供給不足によって予測を下回っている。Apple 自身は、同デバイスに対する一般消費者からの需要には圧倒されていると語っている」