米国 IDC は、2012年第3四半期における世界モバイル端末市場に関する調査結果を発表した。それによると、販売台数は4億4,450万台で、前年同期に比べ1,040万台、2.4%増えた。そのうちスマートフォンの台数は前年同期比5,600万台増の1億7,970万台。前年比成長率は45.3%で、IDC の予測を上回った。同市場は韓国 Samsung Electronics と米国 Apple の2大巨頭に突き動かされているという。

それと同様に注目すべきは、フィンランド Nokia の衰退だ。スマートフォントップ5の座から転落する予兆は2004年ごろにあった。Apple や Samsung Electronics、中国 Huawei といった国際企業に押され、Nokia の立ち位置はカナダ Research In Motion(RIM)に置き換わった。

「Nokia のシェアの損失は、競合他社の利益を意味している」と IDC シニアリサーチアナリストの Kevin Restivo 氏は述べる。一方でスマートフォン市場の可能性を「スマートフォン市場はまだ初期段階だ。これはメーカーにとっても OS にとっても成長の余地があることを意味する。それは Nokia にとっても同じだ」としている。

IDC リサーチ マネージャの Ramon Llamas 氏は加えて、「Nokia は過渡期にある唯一のスマートフォンのベンダーではない」と言う。「RIM は2013年に新デバイス『Black Berry 10』の新機種を初めて売り出す予定だし、米国 Motorola は親会社である Google に向き直っている。RIM や Motorola は差別化の複数のポイントを作るために努力している」

このようにどのスマートフォンメーカーも過渡期にある状況にもかかわらず、IDC は携帯電話とスマートフォンの出荷の需要は長期的に継続すると見込んでいる。「モビリティの中心はコミュニケーション」と Llamas 氏は指摘した。「携帯電話やスマートフォンは、他人との関係の維持を場所を問わず可能にし、コミュニケーションに非常に重要な役割を果たしている。加えてスマートフォンなどの生産性、エンタメ性、マルチメディア性は、自身に価値を付加し続けている」