ICT 総研は、公衆無線 LAN(Wi-Fi)サービス市場に関する調査をまとめ、その結果を10月22日に発表した。同社は、2012年度末の利用者数は前年比1.6倍の1,274万人で、2015年度末時点で2,568万人に急増すると見込む。主要 Wi-Fi サービスの利用者満足度は、KDDI の「au Wi-Fi SPOT」と、ソフトバンクモバイルの「ソフトバンク Wi-Fi スポット」が高かった。

公衆 Wi-Fi 利用者数は2012年度末に1,274万人、2015年度末に2,568万人、満足度トップは「au」「ソフトバンク」
Wi-Fi サービス利用者数の予測

一般的に Wi-Fi 通信機能を備えるスマートフォンはユーザー数が2,000万人を超えており、ほかの Wi-Fi 対応モバイル機器を合わせるとその台数は2012年度中に4,000万台を超え、2015年度には5,000万台近くまで増えるとみられる。そのため、今後は Wi-Fi サービスの利用者が急増すると見込む。また、現在スマートフォン ユーザーは事実上 Wi-Fi サービスを無料で利用可能となっており、Wi-Fi サービスが 3G/LTE 携帯電話ネットワークの「オフロード サービスへと変貌してきている」(ICT 総研)。

Wi-Fi 対応モバイル機器台数の予測
Wi-Fi 対応モバイル機器台数の予測

こうした状況で、各キャリアは Wi-Fi サービスエリアの拡充に取り組んでいる。具体的には、ソフトバンクモバイルは2012年7月時点で27万か所、KDDI は2012年9月時点で20万か所に Wi-Fi スポットを設置済みで、NTT ドコモは今年度中に15万か所への設置が目標。各サービスのユーザー満足度はスポット数が大きく影響したようで、KDDI とソフトバンクモバイルが62.0ポイントで同点首位。その次は UQ コミュニケーションズの「UQ Wi-Fi」(60.7ポイント)。現時点のスポット数が7万500か所にとどまる NTT ドコモの「docomo Wi-Fi」は、57.2ポイントだった。

各種 Wi-Fi サービスの満足度
各種 Wi-Fi サービスの満足度

Wi-Fi 利用者は全体の10.8%で、多くがスマートフォン ユーザーだったという。その一方、スマートフォン ユーザーの75%は Wi-Fi サービスを利用していなかった。利用しない理由については、バッテリ減少に対する懸念、Wi-Fi と 3G/LTE の切り替えが面倒といった回答があった。

スマートフォン ユーザーと Wi-Fi サービス利用者の関係
スマートフォン ユーザーと Wi-Fi サービス利用者の関係

なお、今回の調査結果は、Wi-Fi サービス事業者および関連企業への取材と、インターネット ユーザー2万1,724人への Web アンケート調査をまとめたものだ。