米国 Apple の新型 iPod touch には、周囲の環境にあわせてディスプレイの明るさを自動調整する「明るさの自動調整」機能が搭載されていない。Apple が周囲の明るさを検知する「環境光センサー」を非搭載としたためだ。

第4世代までの iPod touch には、「環境光センサー」が搭載されていた。Apple は新型 iPod touch では、「3軸ジャイロセンサー」と「加速度センサー」はこれまで通り搭載したが、環境光センサーの搭載は見送った。

2007年の初代 iPhone 発表時、Apple は環境光センサーの重要性を強調していた。環境光センサーを搭載することで、ディスプレイの明るさの自動調整が可能になり、バッテリーの利用可能時間を延ばすことができるためだ。

では、なぜ Apple は iPod touch から環境光センサーを削除したのだろうか?

米国ブログメディア iDownloadBlog は、同メディアの読者 Raghid 氏から投稿された E メールを紹介している。それによれば、環境光センサーを非搭載にした理由は iPod touch が薄すぎるためだという。

このメールは、Raghid 氏による「iPod touch に明るさ自動調整設定メニューが見当たらないのだが、どうしたらよいか教えて欲しい」という問い合わせに対して、Apple のワールドワイドマーケティング担当上級副社長である Phil Schiller 氏が回答したとされるもの。Schiller 氏の回答は次の通りだ。

「新型 iPod touch を購入して頂き、ありがとうございます。iPod touch は素晴らしいデバイスです!
第5世代 iPod touch には、環境光センサーは組み込まれていません(iPod touch は薄すぎるのです!)」

新型 iPod touch に「明るさの自動調整」機能がない理由は「薄すぎる」から?
Apple の Phil Schiller 氏によるものとされる E メール(出典:iDownloadBlog)
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残念ながら、この E メールが本当に Phil Schiller 氏によるものかどうかを判断する方法はない。ここに書かれた内容を鵜呑みにするのは危険だろう。だが、Apple 幹部が利用者からの質問に対して直接 E メールで回答するのは、それほど珍しいことではない。また、環境光センサーの搭載が見送られたのは iPod touch の薄さが原因ではないかとする推測は、ここ数日複数のメディアからもあがっていた。

第4世代 iPod touch の厚みは7.2? だった。これに対し、第5世代 iPod touch は6.1? と1.1mm も薄くなっている。

なお、iPhone 5 には環境光センサーが搭載されており、「明るさの自動調整」機能ももちろん搭載されている。iPhone 5 の厚さは 7.6mm。新型 iPod touch よりも1.5mm 厚い。

新型 iPod touch に「明るさの自動調整」機能がない理由は「薄すぎる」から?
iPhone 5 の「明るさの自動調整」機能メニュー