さまざまな製品の分解/修理マニュアルを公開している米国 iFixit は2012年9月21日、同日発売された米国 Apple の新型スマートフォン「iPhone 5」を実際に分解し、分解手順などを公開した。iFixit は分解/修理のしやすさを「Repairability Score」という10段階のスコアで評価しており(1が最も難しく、10が最も簡単)、iPhone 5 がディスプレイとバッテリが取り外しやすく、ホーム ボタン周囲が改良されたことなどから7とした。

iFixit が「iPhone 5」を分解、画面やバッテリは「iPhone 4/4S」より外しやすい
分解しきった iPhone 5

iPhone 5 などのスマートフォンは、落として画面のガラスを割ってしまうことがよくある。「iPhone 4」「iPhone 4S」は画面モジュールを取り外すまでに38段階の手順が必要で、交換に手間がかかった。これに対し、iPhone 5 は前面と背面のモジュールがすぐに分離できることから、iPhone 4/4S に比べて作業がはるかに容易だという。

開いたところ
開いたところ

バッテリは、iPhone 4S のものが「3.7V、5.3Wh、1,432mAh」という仕様だったが、iPhone 5 は「3.8V、5.45Wh、1,440mAh」となった。バッテリ表面には「MFR Sony」および「Cell made in Singapore」との印刷があり、iFixit はソニー製とみている。

ソニー製とみられるバッテリ
ソニー製とみられるバッテリ

「B8164B3PM」という LSI には、「1GB Elpida LP DDR2 SDRAM」と印刷されていた。Apple が以前行ったプレゼンテーションでは Samsung Electronics 製 RAM となっていたが、Samsung への発注量を減らすことで供給元を分散させ、エルピーダメモリなどの RAM を採用することになったと思われる。

また、iPhone 4/4S ではホーム ボタンの耐久性が低く、修理が必要になることもあるという。iPhone 5 のホーム ボタンは金属製の支持部品で補強されて壊れにくく、修理しやすくなったとみる。

金属製の支持部品で補強されたホーム ボタン
金属製の支持部品で補強されたホーム ボタン

なお iFixit は、分解した iPhone 5 内部を撮影し、その画像を iPhone 5 用の壁紙として公開している。

iFixit の解説ビデオ