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iPhone 5 で話題のキーワード -- 今さら聞けない「テザリング」「通信規制」って、何?

japan.internet.com 編集部
2012年9月19日 / 15:00
 
 
● iPhone 5 最大のサプライズは、日本で発表された

Apple が日本時間2012年9月13日に発表し、9月21日にソフトバンクモバイルと KDDI(au)の2社から発売される「iPhone 5」。iPhone 4S のデザインを更に洗練させた美しいボディと進化したスペック、画面の大型化、そしてついに高速データ通信規格 LTE に対応するなど話題が満載だが、一方でアメリカでの発表を受けて「サプライズがない」という意見も少なくなかった。

しかし、iPhone 5 で最大のサプライズは、日本国内で明らかになった。それが、au 版 iPhone 5 が「テザリング」に対応するというものだ。この「テザリング」は、多くの iPhone ユーザー念願の機能であり、その事実が明らかになった14日からネット上でも大きな話題になっているが、そもそも「テザリングとはなにか」を知らない人もまだまだ多い。そこで、テザリングによって何ができるのかを簡単に解説してみよう。

au 版 iPhone 5 が「テザリング」に対応することで話題に
au 版 iPhone 5 が「テザリング」に対応することで話題に

● iPhone が Wi-Fi ルーターになる「テザリング」

テザリングとは、au 版 iPhone 5 を無線 LAN(Wi-Fi)に接続するルーターのように使用することで、Wi-Fi の接続に対応したゲーム機やノートパソコンなどで簡単にインターネットが利用できるようになるという機能だ。

当たり前だが、iPhone 5 は 3G や LTE の電波を受信してインターネットにアクセスする。しかし、au 版 iPhone 5 は通信電波を受信するだけでなく、受信した電波を Wi-Fi に変換して発信するという機能を備えており、発信された電波を受信できる無線 LAN 対応機器であれば複数台でその電波に接続し、インターネットが利用できるようになるのだ。

発信する電波にアクセスするためには、あらかじめ設定されたパスワードが必要になり、自分の iPhone が発信した電波を他の誰かに使用されるという心配はない。自分専用の無線 LAN を簡単に手にいれることができるのだ。

● データ通信端末よ、さようなら 〜 これだけの機器がネットに繋がる

iPhone 5 でテザリングができる最大のメリットは、今まで移動中に Wi-Fi 対応機器を使用しようと思ったときに必要になっていた「データ通信端末」や、室内に設置していた Wi-Fi ルーターが不要になるという点だ。

特に便利なのが外出時だ。テザリング対応機器を持っていない場合に Wi-Fi に対応したタブレット端末とノートパソコンを使用したいという場合には、いつも使うスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、そしてデータ通信端末とモバイルデバイスを4つ持ち歩かなければならず、かなり面倒だった。しかも、スマートフォンとは別にデータ通信端末も月額利用料金を支払う必要があり、割高感がある。しかし、au 版 iPhone 5 を持っていればデータ通信端末を持ち歩く必要がなくなり、コストも持ち物もスッキリさせることができるのだ。

「ON」「OFF」を切り替えるだけで、簡単に身の回りの Wi-Fi 対応機器を活用できるテザリング機能は、モバイルデバイスを活用したい人にとってはとても利便性が高い。

具体的には、「プレイステーションVita」や「ニンテンドー 3DS」などネット接続することで楽しみの幅がひろがるゲーム機、そして最近人気が高まっている「kobo touch」や近々発売が予想される「Kindle」などの電子書籍端末、そして「Sony Tablet」や「REGZA Tablet」といったタブレット端末まで、様々な端末がネット接続料金なしで活用できる。もちろん、「iPad」も Wi-Fi 専用モデルを購入すれば、ネット接続料金ゼロ円で使うこともできるのだ。

●「通信速度規制」はほとんどのユーザーで関係なし

このように便利なテザリングだが、一方で KDDI は1か月のデータ通信量の制限を掛けていることも一部で話題になっている。この、「通信会社によるデータ通信量制限」というのは、ユーザーのいわゆる“ネットの使い過ぎ”に対して一定期間通信速度を規定の速度よりも遅くして提供するというもので、規制の対象には「1日の利用量が 1GB を超える日が3日連続した場合」と「1か月の利用量が 7GB を超えた場合」が存在する。

ただ、膨大な量の HD 動画を YouTube で観たり、大量のデジタルコンテンツをダウンロードしたりしない限り、この月間 7GB という通信量制限は決してシビアなものではない。例えば、7GB を使い切るために必要なネット利用をシミュレートすると、メールは1日60万通以上、ウェブページの閲覧は1日1,600ページ以上、動画閲覧は月間30時間以上とその量は膨大で、ほぼ全てのユーザーが到達しない量だ。恐らく、テザリングでノートパソコンなどを使用しても到達することは難しいだろう。

また、この規制はあくまで通信量の“制限”であるため、通常より遅く感じることがあってもネットが使えなくなるというものではなく、7GB に到達したからと言って追加料金が発生することもない(申し込むことで通信量上限を引き上げることは可能)。多くのユーザーの間ではこの規制が不安要素として挙げられているが、現実的にユーザーの利用を制限するような存在になるとは考えにくいとみて間違いはないだろう。


このように、様々な恩恵がある「テザリング」。KDDI では、iPhone 5 でテザリングを利用する場合の料金(525円)を2年間無料にすると発表しており、au 版 iPhone 5 を購入したユーザーは、すぐに無料でテザリングのメリットを活かしたネットライフを楽しむことができるようになる。Wi-Fi 対応機器を持っている人/使いこなしたい人にとって、この「テザリング対応」は iPhone 5 をどちらの通信会社で購入するかを判断する上で重要なポイントになってくるだろう。

また、au が発表時した時点から大きな反響があり、ユーザーからの要望が高まっているのを受けて、遂に昨日9月18日には、ソフトバンクモバイルの孫正義代表は自身の twitter でテザリングに関して「検討しましょう。」のコメントをツイートしている。今後のソフトバンクの動向にも注目が集まる。
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