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声でスマホを使う時代が本格到来 -- iPhone の「Siri」とドコモの「しゃべってコンシェル」を比較

japan.internet.com 編集部
2012年3月15日 / 19:30
 
 
3月1日に NTT ドコモから Android スマートフォン向けの音声エージェント機能「しゃべってコンシェル」の無料提供が開始され、また Apple の「iPhone 4S」に搭載されている音声アシスト機能「Siri」が日本語に対応するなど、”声でスマートフォンを操作する”という機能が脚光を浴びている。例えば Android の音声検索のように声でキーワードを入力するようなアプリや機能はあったが、スマホに向かって自由にしゃべることで、様々な情報にアクセスできたりリクエストに応えてもらう時代の到来は、少し前では考えられなかったことだ。

それでは、ドコモの「しゃべってコンシェル」と iPhone 4S の「Siri」という二つの音声アシスタント機能はどのような精度でユーザーニーズに応え、そしてどのような特徴の違いがあるのだろうか。ドコモの Android スマートフォン「ARROWS X LTE F-05D」と「iPhone 4S」の実機を使って、いくつかの質問をしてみた反応を比較してみよう。
ドコモの Android スマートフォン「ARROWS X LTE F-05D」と「iPhone 4S」
ドコモの Android スマートフォン「ARROWS X LTE F-05D」と「iPhone 4S」

■ 基本編「東京駅に行きたい」

まずは、日常生活でよく使いそうなリクエストを比較してみた。予定、メモといったスマートフォンの機能に関するキーワードに対しては「Siri」「しゃべってコンシェル」共に確実な回答を返すことができていたが、いくつかの質問に対して、「Siri」は回答を返すことができないという結果になった。また、仕様上「Siri」は日常的にもよく利用しそうな地図検索、乗換案内、スポット検索、カメラ起動などには非対応で、この辺に不便さを感じてしまった。

一方、「しゃべってコンシェル」は、話している文脈をある程度理解して回答を返したり、具体的な言葉を表現しなくてもGPSで場所を特定して回答を返したりなど、ユーザーの音声入力をフォローする心配りを感じられ、試した質問に全て応えてくれた。

インターフェイスを比較すると、「Siri」がホームボタン長押しで起動ししゃべる、「しゃべってコンシェル」が専用アプリ起動後にマイクボタンを押してしゃべるという形で「Siri」のほうがシンプルだが、回答の精度、結果の表示方法(「Siri」は文字のみで、「しゃべってコンシェル」はリクエストに応じて情報画面を表示)など「しゃべってコンシェル」が優位。すぐに情報を知りたいという利用ニーズを考えると、「しゃべってコンシェル」のほうが便利だと言えるだろう。

1)「今日の予定は?」
-- Siri:今日はあと1件予定があります。(予定を表示)
-- しゃべってコンシェル(以下コンシェル):今日の予定をお出しします。(予定表を表示)

2)「東京駅に行きたい」
-- Siri:すみませんが、私には「東京駅に行きたい」が理解できません。
-- コンシェル:ここの最寄駅から「東京」の乗換えをお調べします。(最寄り駅から東京駅までの地図を表示)

3)「ニュースが見たい」
-- Siri:申し訳ありません。「ニュースが見たい」が理解できません。
-- コンシェル:ニュース検索を起動します。何をお調べしますか?(最新ニュース一覧を表示)

4)「メモしたい」
-- Siri:わかりました。メモをとります。内容を教えてください。
-- コンシェル:メモ画面を開きます。作成するメモの内容をお話ください。

5)「カメラを起動して」
-- Siri:そうして差し上げたいところなのですが、許されていないのです。申し訳ありません。
-- コンシェル:カメラ機能を表示いたします。(カメラ、ビデオ、バーコードの選択画面を表示)

「カメラを起動して」に対する両機の回答
「カメラを起動して」に対する両機の回答

■ 応用編「近くの喫茶店を探して」

次に、より細かい情報や深い情報が知りたい場合に「Siri」と「しゃべってコンシェル」がどのような回答を返してくれるのかを検証してみた。基本編でも「Siri」から満足いくレスポンスが返って来なかったのだが、少し細かい質問をするともはやお手上げの感がある。一方、「しゃべってコンシェル」は「カツオのレシピ」「野球のゲーム」「カメラの本」といった細かい指定も読み取ってそれに応じた回答を返してくれる点が非常に優秀で、特にグルメスポットなどのローカル情報に強い印象だ。

1)「カツオのレシピが知りたい」
-- Siri:私には理解できません。
-- コンシェル:Cookpad で「カツオ」のレシピをお調べいたします。(検索結果を表示)

2)「近くの喫茶店を探して」
-- Siri:よろしければ、”喫茶店”をWebで検索しますよ。
-- コンシェル:エリアガイドで付近の「喫茶店」をお調べします。(エリアガイドの結果を表示)

3)「野球ゲームがやりたい」
-- Siri:”野球ゲームがやりたい”をWebで検索してはいかがでしょう?
-- コンシェル:ゲーム検索で「野球」をお調べします。(検索結果を表示)

4)「カメラに関する本が欲しい」
-- Siri:お店や会社、地図、渋滞情報を検索できるのは、米国内でアメリカ英語を使っているときだけです。申し訳ありません。
-- コンシェル:本・コミック検索で「カメラ」をお調べします。(検索結果を表示)

「近くの喫茶店を探して」に対する両機の回答
「近くの喫茶店を探して」に対する両機の回答

■ 番外編「結婚してください」

最後に、情報検索と関係のない「雑談」を話しかけてみて、その反応を比較してみよう。この点は「Siri」のユニークな回答がネットでかなり話題になっているが、確かに「Siri」のほうがユニークな回答を返してきた。一方、「しゃべってコンシェル」はユーザーのパートナーらしい心温まる回答を返してくれるのが印象的だった。

1)「元気ですか?」
-- Siri:おかげさまで快調です。
-- コンシェル:声をかけてくれて嬉しいです。

2)「愛してます」
-- Siri:ほかの携帯電話にも同じことを言ってるんじゃないですか?
-- コンシェル:大好きー!

3)「疲れた・・・」
-- Siri:疲れたり眠くなったりするのは自然なことですよ。
-- コンシェル:あまり悩まれないほうがいいですよ。

4)「結婚してください」
-- Siri:まだお互いのことをほとんど知らないじゃないですか。
-- コンシェル:ぽっ。嬉しいです。

■ まとめ

以上、「Siri」と「しゃべってコンシェル」の使用感を比較してみた。音声認識の精度はいずれも高く、誤認識されることはほとんどなかったが、その内容の理解力と的確な回答を返す能力は「しゃべってコンシェル」が優勢という結果になった。特に「Siri」は特定のキーワードやフレーズに対する回答能力を超えると使えない印象で、一層の精度向上が求められるが、「しゃべってコンシェル」は文脈の理解力や表現のゆらぎに対する対応能力が高く、日本のローカル情報の網羅性も回答能力に寄与しているようだ。スピーディーに目的の情報にたどり着ける安心感を感じることができた。
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