Canonical は2012年1月5日、Ubuntu One クラウドサービスを iOS デバイスから利用可能にする iOS 用アプリ「Ubuntu One Files」を iTunes App Store で公開した。

Canonical はすでに昨年、Ubuntu One クラウド内に保存した音楽ファイルを iOS デバイスからストリーミング再生できる iOS 用アプリ「Ubuntu One Music」を公開している。だが、「Ubuntu One Files」では音楽だけに留まらず、Ubuntu One クラウド内のあらゆる種類のファイルを Ubuntu デスクトップと iOS デバイスの間で同期可能としている。

これは良い考えだ。Ubuntu One 利用者にとっては、さらに利用の道が広がることとなった。すでにデスクトップで Ubuntu One を利用しているユーザーにとっては、iOS アプリの利用開始はとても簡単だ。

Ubuntu One は Dropbox などのライバルとの競合に直面している。例えば、Apple も独自のクラウドサービス「iCloud」を提供している。だが、こういったサービスの中で Linux から利用できるものは非常に少ない。OwnCloud は Linux に対応しているが、これは iOS アプリが存在しない。そんな中、Ubuntu One が Linux、WindowsAndroid に対応済みで、今回 iOS にも対応したことは大きい。

iOS との同期で問題となるのは、Apple 独自のアプリの扱いだ。例えば、Apple の Pages アプリで作成して保存した文書を Ubuntu デスクトップで開く、などという使い方はできないだろう。

だが、5GBまでの無料ストレージが利用でき、Ubuntu box と簡単に同期ができるだけでも利用価値は高い。iOS 用の Ubuntu One Files アプリは、クラウドサービスの競合がひしめく中で Ubuntu One の利用者拡大を促す大きな役割を果たしていくことだろう。
Ubuntu One クラウドが iOS からも利用可能に― iOS アプリ「Ubuntu One Files」登場
「Ubuntu One Files」アプリ画面

Sean Michael Kerner は、技術専門家向けネットワークである Internet.com のニュースサービス、InternetNews.com の主任編集者。