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Apple の「iWatch」と Google の「Google グラス」とはどのようなものなのか?

Mike Elgan
2011年12月22日 / 19:50
 
 
 
多くの人々が突然「ウェアラブルコンピューティング」について語り始めた。そのきっかけは、シリコンバレーの2つの巨大企業、Apple と Google が、ウェアラブルコンピューティングデバイスの開発をしているといううわさが流れたことだった。

だが、我々は本当にウェアラブルコンピューティングの時代を迎えようとしているのだろうか。

答えはイエスでもありノ―でもある。今日は、Apple と Google に関するうわさを検証し、ウェアラブルコンピューターの現状を語る。

Apple や Google は本気でウェアラブルコンピューティングに取り組んでいるのか

私の友人である Seth Weintraub 氏は、9to5Googleで、Google が「コンピューターメガネ」を開発中だという記事を書いた。

Weintraub 氏によれば、Google の「Google X」ラボではコンピューターメガネはすでに試作段階の後期にあるのだという。コンピューター画面はレンズ上に投影されるようになっており、コントロール用ボタンがメガネの柄の部分に取り付けてある。メガネ内では Android OS が作動していて、直接インターネット上のサーバーに接続可能だ。

Google は、このプロジェクト遂行のために、MIT 出身のウェアラブルコンピューターの専門家Richard DuVal 氏を雇い入れたほどの力の入れようだ。

うわさでは、Apple もまたウェアラブルコンピューターのプロトタイプを作成済みのようだ。こちらは、時計タイプのものと言われている。利用者は、デバイスに対して Siri を使って命令できるのだという。

なぜ Apple や Google はウェアラブルコンピューターに取り組んでいるのか

ウェアラブルコンピューターはいまひとつイメージがよくない。装着すれば、確実に人々がまわりから逃げていくであろうヘルメットタイプの AR デバイスや、手術が必要な体内埋め込み型デバイスなど、過去に公表されたウェアラブルデバイスは不格好なものが多かった。

Apple の「iWatch」と Google 「Google グラス」とはどのようなものなのか?
コンタクトレンズタイプ
ウェアラブルデバイス
(出典:ワシントン大学)
もっとも、現在はウェアラブルデバイスは進歩を見せており、装着しても恥ずかしくないものも登場しつつある。そのようなプロジェクトのひとつとしては、コンタクトレンズにディスプレイを組み込み、ワイヤレスでスマートフォンと通信を行うというものもある。

だが、Apple や Google が開発しようとしているのはこのようなタイプのものではない。Apple がウェアラブルデバイスを開発する理由は、他の Apple 製品の拡販に利用したいからだ。では、Google がウェアラブルデバイスを開発する理由は?それは、私にもよくわからない。

iWatch は Bluetooth と Siri を搭載した iPod Nano

第一世代のウェアラブルコンピューターは、それほど野心的なものではない。

Apple の最初のウェアラブルコンピューター―仮に「iWatch」と呼ぶ―は、Siri の搭載された iPod Nano のようなものとなるようだ。利用には、iPhone や Mac など他の Apple 製品が近くになければならないらしい。

iWatch はもちろん、iCloud から音楽をダウンロードしそれを再生するという iPod 本来の使い方もできるだろう。だが、それだけではない。

iPhone の Siri で現在できることのすべてが iWatch でも可能となる。iPod Nano のサイズにそれだけの機能を詰め込むのは現状では無理だ。だが、それができるのは、iWatch が iPhone のリモートインターフェイスであり、あらゆる処理がすべて iPhone で実行されるからである。

iWatch に話しかけると、その音声は Bluetooth で iPhone に転送される。その後、iPhone が 音声データを Siri サーバーに転送しデータ処理が行われる。処理結果は iPhone に返され、iWatch にリレーされて実行されるというわけだ。だが、傍目には、あなたが時計に向かって喋りかけ、時計がそれに応えているように見える。

だが、これでもまだ終わりではない。私は、iWatch が TV、Mac、iPad、iPhone、その他のサポート製品をすべてコントロール可能になると見ている。

Apple 製品を使って YouTube ビデオを見る方法を考えてみよう。それは、早いスピードで変化してきた。

最初はみな、Mac 上でブラウザを開いて YouTube ビデオを見ていた。

だが、そのうち Apple TV のホームシェアリングを利用して、リビングの大画面のテレビで見るようになった。

さらに現在は、AirPlay ミラーリングを利用して見る人も増えている。これは、iPhone や iPad 上で YouTube の再生をし、それを Apple TV にストリーミングする技術だ。

ここに iWatch が加わればどうだろう?iWatch から Siri に対して YouTube ビデオを再生するよう音声で指示できるようになる。ビデオは YouTube に限らず、Mac に保存されたものでも、iPhone 内のものでもかまわない。

我々は、Apple がすでに iCloud を使って自社製品の統合を目指していることを知っている。これによってすべての iDevice にあるコンテンツが、あらゆる iDevice から利用可能になっている。これらをコントロールするアイテムとして、Siri を搭載した腕時計を投入するのは理にかなったことなのだ。

iPhone が売れた理由は、そのデザインによるところが大きい。Apple がデザインする時計 iWatch にも優れたデザインが期待できる。そのデザインだけで買ってしまう Apple ファンもでてくるかもしれない。そして、iWatch を買った顧客は、Apple TV などの iWatch でコントロールする Apple 製品が欲しくなるだろう。こうして、Apple は iWatch でその他の Apple 製品を拡販していくというわけだ。

Google メガネはすぐには実現しないだろう

Google のウェアラブルコンピューターに関するニュースは、Apple のものと比べると現実感が薄い。Google がデザインしたメガネをかけたい人が、それほどたくさんいるとは思えないからだ。いずれは、Google の技術を使い、メガネメーカーがデザインした一見通常のメガネに見える製品がでてくるかもしれない。だが、それには時間がかかるだろう。


さて、では我々はウェアラブルコンピューティングの時代を迎えようとしていると言えるのだろうか。どうも、そうではなさそうだ。だが、iPhone をコントロールできる時計は、近い将来我々の目の前に姿を表しそうだ。また、Google も現在のメガネタイプから、腕時計タイプに方向転換してくれるかもしれない。そうすれば、我々は、インターネットに直接接続できる腕時計を手に入れることができる。

それだけでも十分クールじゃないだろうか?
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