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産婦人科医が運営するプレママ、ママのための”ケータイ母子手帳”−ベビーノート

japan.internet.com 編集部
2011年6月20日 / 13:00
 
● 子どもの「母子手帳」どこに保管してあるかわかりますか?

女性が妊娠すると配布される「母子手帳」。お腹の中で育つ赤ちゃんの様子を記録したり、赤ちゃんが生まれてからの成長を記録しておく大切なものだ。病院や行政で手続きをする際には必ず必要になるもので、子どもにとっての「パスポート」とも言えよう。

しかし、母子手帳は母親が常に携帯するものなのでボロボロになってしまったり、子どもが成長して役割を終えるとタンスの奥で眠ることになってしまったり、ふと子どもの成長過程を振り返ろうと思ってもすぐに探し出せないことも多い。母親にとって子どもの成長は何よりもいとおしいもの。この記録をいつでも振り返ることができる形で残せないものか。

このような考えから生まれたのが、株式会社パナシアが運営する「Babynote ( http://babynote.me/ )」という携帯サイトだ。「Babynote」では、妊婦のためには毎回の妊婦健診の結果を記録保存する機能を、ママのためには赤ちゃんの成長に合わせて、身長・体重など成長記録をつけたり、ワクチン接種や病気の記録保存する機能を提供している。
 
モバイルサイト「Babynote」のマスコットキャラクター
モバイルサイト「Babynote」のマスコットキャラクター

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また、妊婦、ママのため必要な知識・情報を幅広く掲載し、あるいはユーザー同士が交流できるコミュニティを用意し、先輩ママからアドバイスをもらったり、子育ての悩みや疑問を話し合ったりすることもできる。いわば「母子手帳」と「母親学級」がセットになったようなサイトだ。

● 妊婦医療、小児医療のプロが考え抜いたサービス


プレママ、ママのための情報サイトやサービスは数多く存在するが、「Babynote」の特徴は何よりもその主宰者にある。株式会社パナシア 代表取締役の江澤佐知子氏は現役の産婦人科医であり医学博士でもあるプロフェッショナルだ。また、2009年に NASA  宇宙飛行士選抜試験に挑戦し、唯一の日本人女性ファイナリストになったという経歴ももつ。
株式会社パナシア代表取締役・医学博士(産婦人科) 江澤佐知子氏
株式会社パナシア代表取締役・医学博士(産婦人科) 江澤佐知子氏

Babynote」は江澤氏を中心に産婦人科医、小児科医、皮膚科医らのグループが医療現場や患者の声から「何が必要か」「何が将来のためになるか」を考えて作られたサービスだ。江澤氏は、このサービスを生み出した背景として2つの異なるニーズを挙げている。

ひとつが江澤氏の実体験に基づく医療現場のニーズだ。同氏は産婦人科医として勤務している上で、子どもの病歴とワクチン記録の保存がこの時代に即していないと感じている。病歴と正確なワクチン記録が保存されていれば、無駄な検査を受ける必要がなくなり、ひいては無駄な医療費の削減にもつながる。現に、3月11日に発生した東日本大地震で福島より避難してきた被災ママで母子手帳を失くしてしまったという方々が数多くおり、母子手帳の記録の電子化の必要性を再度確認したという。また、最近では被災地を離れて関東に避難してきたママが自身のクリニックに通院している姿を目のあたりにし、パソコンもなく、友人・知人もいないママ同士でのコミュニティができるようにツールも改良した。

そしてもうひとつは、たくさんの妊婦、ママからの強いニーズだ。冒頭紹介した「母子手帳」ではできない「妊婦さんやママの気持ちを記憶できるツールがあれば」という声は多く、その希望を叶えたいという思いでこのサービスは生み出されたのだ。

● 誰もが正しい知識をもち、子どものために行動できるように

江澤氏は現役の産婦人科医として医療現場に立つだけでなく、会社経営、また NPO 法人医療情報広報局の代表もつとめるなど、幅広く活躍している。専門分野は産婦人科と子ども医療に対する啓蒙活動が中心で、その他にも国際的医療問題、女性に関する各種社会問題など広い視野で医療の問題を考え行動している。

江澤氏が取り組んでいる大きな課題のひとつが「小児ワクチン接種の正しい知識の啓蒙」だ。同氏によると、医学の進歩によりワクチンで予防ができる病気は日々増え続けている一方で、現在の日本の医療ではワクチン接種は「義務」ではなく「努力義務」となっている。また、ワクチンの種類によっては無料で接種できる「定期接種」と、実費を負担して接種する「任意接種」があり、このような状況によって全ての子どもが同じようにワクチンを接種して病気を予防するということが難しい状況になっているという。

「ワクチンはなぜ接種しなければならないのか」「ワクチンにはどのような種類があるのか」「どのようにワクチンを接種しなければならないのか」といった正しい知識の理解には母親の間でも大きな差があり、この知識格差を解消するための情報発信手段として江澤氏は「Babynote」を立ち上げ、また経済格差などでワクチン接種ができない子どもがいなくなるよう、世の中の仕組みをよりよくするための社会活動を行っているのだ。

● 女性特有の病気を予防し、人生を充実させてほしい

また、江澤氏は「病院では出来ない医療活動」を行いたいという志を持った女性医師が集まる NPO 法人医療情報広報局(i-koho)の代表として、子宮頸がんをはじめとする女性特有の病気の予防に関しても情報発信や啓蒙活動を行っている。江澤氏は「生活習慣などにより、若い人でも、病気になることも、がんになる可能性だって十分ある」という事実と向き合った上で、その予防法や健康維持のノウハウを正しく理解し、人生を充実させてほしいと語っている。

その活動は情報発信だけではない。6月4日には六本木ヒルズで一般社団法人ランガールと合同イベント「i-koho×RunGirl 49 Day」を開催。パティシエの柿沢安耶氏を招いた「美しいカラダづくり」に関するトークショーをはじめ、子宮頸がん検診やセルフアロママッサージ講座、i-kohoメンバーの女性医師たちによる女性の健康に関する相談会などを行った。普段はなかなか表に出せない女性特有の身体や健康の悩み、そして病気を予防するための行動を前向きに捉え、それをわかりやすく理解してもらうための努力を続けているのだ。
 
「i-koho×RunGirl 49 Day」の様子
「i-koho×RunGirl 49 Day」の様子
 
イベントでは参加者同士の交流も盛んに行われた
イベントでは参加者同士の交流も盛んに行われた
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