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NVIDIA、『Atom』対抗の新マルチコア プロセッサ『Tegra』を発表

Andy Patrizio
2008年6月3日 / 12:20
 
 
NVIDIA は2日、新しいマルチコア プロセッサ シリーズ『Tegra 650/600』を発表した。NVIDIA はこれまでに、モバイル コンピューティング関連の企業を4社買収してきたが、その成果がようやく形になったと言える。Tegra シリーズの主な用途は、ウルトラモバイル PC (UMPC)、携帯型インターネット機器 (MID)、スマートフォンなどだ。

Tegra は『ARM11』プロセッサ、NVIDIA の技術を基にした GPU、メディア プロセッサ、システムメモリ コントローラ、周辺機器コントローラを、消費電力のきわめて低い1つのチップにまとめたもので、その大きさは10セント硬貨よりも小さい。

NVIDIA は、MediaQ、Pace Software、Hybrid Graphics、PortalPlayer と、モバイル関連の企業を立て続けに買収してきた。PortalPlayer は、第1〜5世代の『iPod』のチップセットを製造していた企業だ。同社はこれらの企業買収により、CPU 以上に冷却が必要な自社製の大型 GPU をサイズダウンする手法をとることなく、超低消費電力の携帯機器市場に進出する足がかりと専門技術を手に入れた。

NVIDIA でモバイル事業部門のゼネラルマネージャを務める Mike Rayfield 氏は、取材に対して次のように語った。「われわれは、既存の設計をサイズダウンするのではなく、白紙状態から Tegra を開発した。それによって、世界でも最もエネルギー効率の良い設計ができたと考えている」

確かに、消費電力の点で見ると、何かと話題の Intel 製組み込み型プロセッサ『Atom』よりも、Tegra の方が優れている。Atom の消費電力が0.6ワットないし2ワットなのに対して、Tegra の消費電力はおよそ100ミリワットだ。

次世代の Atom (開発コード名『Moorestown』) でさえ、消費電力はミリワット単位ではなくワット単位だ。市場調査会社 Endpoint Technologies の社長 Roger Kay 氏は、携帯電話で使用する際には、この点がネックになると指摘する。

Rayfield 氏によれば、携帯型機器で Web ブラウジングを行なう場合、Atom ベースのシステムでは4時間しか利用できないが、Tegra を使えば最大で22時間利用できるという。また、Tegra ならば高品位 (HD) の動画を26時間再生できるところを、Atom では標準品位 (SD) のビデオを4時間しか再生できない。

ビデオの再生以外にも、Tegra では最大130時間の音楽再生が可能で、HD 画質の静止画および動画の処理に最適化されており、1080p の HDMI、WSXGA+ (1680×1050ピクセル) 表示の液晶ディスプレイおよび CRT、NTSC と PAL という2つのテレビ出力方式にも対応している。さらに、Wi-Fi、ディスクドライブ、キーボード、マウスなどの周辺機器にも対応可能だ。
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