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バランス

中橋義博
2008年5月28日 / 09:00
 
 
このコラムでも以前少し取り上げたことがあったが、モバイル SEM を含めてモバイル広告市場が「今後高い伸び率で成長していく」といった予測が発表されている。

私としても、予測のように非常に高い成長を成し遂げることは間違いないと考えている。

しかし、最近は何となく、閉塞感を感じることがある。

広告主の数は増加しており、検索数も順調に伸び、露出数もそれに比例して伸びている。しかし一方で前述した閉塞感も感じている。例えるのならば喉に魚の小骨が刺さっている感じに近いものだ。

ある日スタッフから「長年継続している広告主から『キチンと広告文を変えているのにナゼ数字が落ちてきているのか』という質問があった。分析をしてみると、広告文は旬に合わせて変更しているが、クリック単価は殆ど変わっていない。この広告主の問題はこの点にあり、クリック単価を上げるように提案を行った」という話を聞いた。

これが、私の感じた閉塞感なのかもしれない。

同じクリック単価であったにも関わらず、以前より数字が減ってきた。この理由はいくつか挙げられるのだが、この広告主に関して言えば、その理由は「競合の広告主が増えた」ということに他ならない。

それを打開するためには、競合に対応するようにクリック単価を上げてもらうというのが、ある種のセオリーである。だが全体を見ると、検索数も露出数も伸びている。

競合が入ってきてもクリック単価が変わっていなければ、少なくとも現状は維持できるのではないかと考えた。

その点を考慮して少し調べてみると、分かってきたことがあった。それは、「広告主数の増加スピードの方が検索数の増加より速い」という状況が生じていることだ。

この状況は、決して悪い傾向ではないと考えている。もっと言ってしまえば、広告主がいかに「モバイル」という広告媒体について関心を示しているかということの裏返しではないだろうか。

一方で、今後は検索数の伸び率も広告主の増加スピードに追いつくようになるのではないかと楽観的に考えている。

その理由はいくつか有るのだが、その最も大きな要因としては、「モバイルサイトの絶対数が、今後も引き続き増加していく可能性が高い」という点である。

現状では各企業がモバイルサイトまでは作成していないが、今後は PC 同様にモバイルサイトを持つことが当たり前になっていくことは間違いない。

それに伴いユーザー数は引き続き増加し、絶対的な広告スペースも増加していくというスパイラルが発生すると考えている為だ。

今後も間違いなくモバイル広告市場は魅力的である。今は少しバランスが偏っているだけなのだ。
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