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今年の通信・放送業界10大ニュース

株式会社フロントメディア 執筆:高橋利樹/監修:市川茂浩
2006年12月21日 / 12:00
 
 
年末までには少し早いですが、今年の総括として、通信・放送業界の10大ニュースをまとめてみたいと思います。

■1月
○YouTube
2006年はネット映像で夜が明けたといっても過言ではないかと思います。日本では年明けからネット・イノベーターの間で話題になり、7月の極楽とんぼの加藤氏の謝罪映像で日本では一般名詞化したと考えられます。その YouTube ブームのピークは10月9日の google への売却でネット業界は大きく震撼しました。

○竹中懇
正式には「通信・放送の在り方に関する懇談会」。竹中平蔵総務大臣(当時)直轄の私的懇談会として、するどく放送に切り込んでいこうとした意欲的な試みでした。この懇談会により「通信と放送の融合」というキーワードが2006年前半を席捲していたといえるでしょう。しかしその議事は既存マスメディアの力を遺憾なく発揮したことを証明するかのごとく、当初の目的から乖離していき、「国民の利益を考える」ことから「既存放送業界の延命」に着地してしまい、やや残念なところです。

■3月
2006.03.04
○モバゲー10万人登録
この時点ではほとんど認知のないニュースでしたが、mixi の上場前後にて SNS が一般名詞化するに伴い注目され始め、11月の200万人突破を皮切りに、まさにここ数ヶ月が一番トピックとしては熱くなっていくのではないでしょうか。そのユーザーのロイヤリティの高さはすさまじく、2007年序盤の注目キーワードはケータイSNSと断言できます。

2006.03.17
○ソフトバンクがボーダフォンを買収
すでに新帯域で参入を決めていたソフトバンクが突然ボーダフォンを買収。新帯域獲得の混乱はいったいなんだったのかとの思いとともに、通信業界では NTT グループ、KDDI、ソフトバンクグループの3グループに業界が色分けされた瞬間でもありました。これにより死に体であったボーダフォンが復活する可能性もでてきて、2007年の携帯電話オペレーター業界の動向は注目です。

■4月
2006.4.1
○ワンセグ開始
「どこでもキレイに TV が視れる」と注目を浴びていたワンセグがついにスタートしました。難視聴地域や端末ラインナップの少なさ、著作権の扱いなどクリアになっていない問題は多々ありますが、まずはスタートという感じでした。ただその映像のキレイさは予想以上であり、日本の技術のすばらしさには感動でした。しかし鳴り物入りのスタートにしては前述の問題点が簡単には解決しないため、TV 局もいまひとつプロモーションできないという雪隠詰めにあい、中途半端な2006年になってしました。

2006.4.30
○ケータイ映像サービス開始
2006年は「ケータイで本格的に映像をみる」ということが始まった年でもあり、非常に重要な意味を今後は持ってくると思われます。ケータイ映像サービスは現状数社が参入しており、視聴者も急激に拡大しており2007年は今後の新たなメディアが生まれた記念すべき年といえるでしょう。

■6月
2006.6.16
○GyaO 1,000万登録
インターネット映像市場を牽引する GyaO が1000万登録を6月に発表したのも大きいトピックでした。その数があまりに大きすぎ、またリサーチ会社とのデータの乖離にもマーケティング業界は困惑したものですが、いずれにせよ1,000万というキャッチコピーはインターネットで映像を見るということを一般名詞化する効果は高く、その意味では USEN、および GyaO の功績は非常に大きいと思われます。

■8月
2006.8.31
○NTT ドコモ HSDPA サービス開始
ちょっと技術的なトピックであり、こっそりなネタではありますが、実はものすごく大きな変革でした。まだサービス提供地域も狭く、対応端末も1機種(ハンドセットタイプ)しか発売されていませんが、将来14.4Mbps、現在3.6Mbps の高速データ通信環境が無線ネットワークで提供されました。iモードに限定的ではありますが定額制プランとあわせて無線の ADSL 化が実現し、サービスを考える上でかなり自由度がもてたことになります。

■10月
2006.10.08
○放送番組の二次利用に係る集中管理事業の開始
実は今年の No.1トピックをあげてもいいと思われるこの集中管理。知っている人がほとんどいない、もしくは詳細には話したがらないトピックのひとつです。この話題については来年以降しっかりと議論を深めたいと思っています。

2006.10.24
○モバイルナンバーポータビリティー開始
世間ではこの秋一番話題に上ったトピックスはこの「MNP」ではないでしょうか。au が先行したプロモーション合戦はXデーの10月24日が近づくにつれ加熱し、MNP 初月である10月の成績は先行予約もあり au が10万2,000件の増加、ドコモが7万3,000件、ソフトバンクが2万3,900件の減少でした。

MNP はスタート時にはイベント的に世間が盛り上がるのですが、au ですら首位ドコモに対して17万5,000契約(契約者全体の0.18%)しか差を縮められず、最終的な勝者はプロモーション予算の上乗せに成功した広告代理店かもしれない(電通は2006年9月中間決算でナンバーポータビリティーでの取り扱い増を増収要因にあげています)という噂は案外当たっているかもしれません。

以上、2006年の10大ニュースをまとめてみました。振り返ってみると2006年も多くのことが、ものすごいスピードで動いてきた年なんだなということを改めて感じました。2007年はより時代は加速していくと思われますので、私たちもそのフロントに立ち続けることができるよう頑張っていかなければと思い直しました。

では2006年もあとわずかですが、皆様よいお年を!

(執筆:事業戦略室長 高橋利樹)
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