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米国「Wi-Fiホットスポット」レポート<その8>“セントラルパークの無料Wi-Fi化?”

天馬 猫助
2003年2月3日 / 00:00
 
 
 
ニューヨークでは、最高気温が氷点下という寒い日が続いているが、無料 Wi-Fi アクセスをめぐる勢いは冷えるどころか、むしろ高まってきている。今回は、野外無料 Wi-Fi アクセスの探索は一休みし、今回は先日開催された NPO 団体のミーティングについて報告したい。

参加者は増加する傾向に
1月次の定例ミーティングは小雪のちらつく悪天候の中開催されたが、会場には驚くほどの聴衆がいる。プレゼンテーションを実施した会社の関係者を合わせると、その数は70名を越えている。私は初回から参加していたが、初期の頃20人程度しか集まらなかったミーティングと比べると、Wi-Fi アクセスの浸透度の高さを改めて感じた。

最初のテーマでは、最近 Apple 社から発表された製品に関して、 802.11a、802.11b、802.11g それぞれの規格の紹介と、その比較について説明を受けた。そこでは、今後米国では 802.11b が主流となり、802.11a は特殊な利用形態に限られる、というのが一般的な意見であった。Bluetooth については一切触れられなかったことを考えると、米国での浸透度の低さが伺える。

議論は、802.11b の国際互換性にまで発展し、Channel 14 までフルに利用できる日本は羨望の的であった(米国は11まで)。現在私が利用している機器がそのまま日本で利用できるかどうかについては私も大変興味があるので、日本での無料 Wi-Fi ホットスポットをご存知の方は是非一報いただきたい。

セントラルパークの無料 Wi-Fi 化?
ミーティングの後半では、サンフランシスコに拠点を置き Wi-Fi Switch ハードウェアを提供する Vivato 社 の John Richey 氏のプレゼンテーションが行われた。Vivato 社は、Wi-Fi Switch という Wi-Fi 上にて Ethernet Switch と同様の機能を提供する新しいコンセプトのハードウェアを開発販売する会社で、2002年11月の新聞発表以来、大変注目を集めているベンチャー企業である。さらに同社は、無料 Wi-Fi サービスに対しても積極的にサポートしていく姿勢を打ち出している。

同社がニューヨークを来訪した目的の一つは、マンハッタンの中心にあるセントラルパークの無料 Wi-Fi 化を検討することであった。セントラルパークは東京ドーム70個分以上の敷地面積を持つ大変広い公園で、その全域をカバーするためには同社の Switch が必須なのである。

ミーティングでは Switch の試作品が紹介されたが、1.5m x 1mの大きさで厚さが 10cm 程度の「壁」のような形状の機器であった。到達角度は100度程度だが、到達距離に関しては 6km 程度と従来のアクセスポイント用機器とは完全に一線を画している。

とはいえ、広大な公園の全域をカバーするためには、地上数十階以上の高層ビルにこの機器を複数設置する必要があり、ビル関係の規制が特に厳しいニューヨークでは実現には時間がかかりそうである。とはいえ、新しいことに果敢にチャレンジしていくこの姿勢は、この国の経済の原動力でもあり、Vivato 社の成長とセントラルパークの無料 Wi-Fi 化が進展していくのを、今後も見守っていきたいと思う。
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