NTTなど「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」
DARWING Hakobelude Leggers MODEL

NTTなどアシストスーツ DARWING Hakobelude Leggers MODEL 

運動器のサポーティングシステムメーカーであるダイヤ工業とNTT東日本、NTT西日本がアシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL(ダーウィンハコベルデ レガースモデル)」とオプションパーツ「TRA +(ティーアールエー プラス)」を共同開発しました。電柱を建てる工事などでスコップを使って穴を掘る作業の負担を減らす目的。2023年4月より販売予定です。

NTTなど「TRA +」
TRA +

電力いらず!人工筋肉を手動ポンプで調整

NTT東日本などによると通信用の電柱を建てるためには約1.2~1.5mほどの深さの筒状の穴を掘る必要があります。一般にこうした作業は周辺に埋まっているガス管や水道管などを傷つけないよう手作業で行います。1か所あたり最大2時間かかり、作業する人の身体の負担が大きいのが課題。


NTTなど「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」
高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉を手動ポンプで調整する仕組み

そこで今回ダイヤ工業が2020年から展開している人工筋肉を使ったアシストスーツ「DARWING Hakobelude (ダーウィン ハコベルデ) 」を基本に、両足部分のサポート機能を加えた「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」と両腕部分をサポートする「TRA +」を新たに開発しました。

高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉を手動ポンプで調整する仕組みで、外部電力は不要です。胸まわり、足まわり、腕まわりのベルトを締めるだけで装備でき、重さは約1kgと標準的な電動タイプのアシストスーツの4分の1。衣服のように身に着けられるのが特徴です。

作業をする人が腰を落とした中腰の姿勢をとり、土砂をすくおうとすると人工筋肉とゴム部分が伸び、土砂をすくい上げる際に縮んで負担を減らします。また不良姿勢を取りづらくなるため中腰の姿勢の荷物の持ち上げや持ち運びなどの運搬でも負担を軽減できます。該当する部分の筋肉の負担量が着用していないときと比べて最大3~8割軽減する効果が見られたとのこと。このほか暑さ対策のため通気性が高められていて、背中には保冷剤を挿入するスペースもあります。

NTTなど「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」
中腰になると人工筋肉とゴムが伸び、立ち上がると縮んで負担を減らす

今後は電柱を建てる工事だけでなくさまざまな場面で掘削、運搬作業の負担を減らせると期待されています。NTTレンタル・エンジニアリング、ダイヤ工業、ミドリ安全から販売されます。NTTレンタル・エンジニアリングではレンタルおよびリースも行われます。