ヤマハ発動機はクロスカントリー競技用の2023年モデル「YZ250FX」「YZ250X」「YZ125X」を10月31日に、「YZ450FX」を11月30日に販売開始する。

クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2023年モデル発売 「YZ125X」では「YZ125」をベースにクロカン向けにセッティングを最適化

「YZ125X」では2022年モデルで17年ぶりフルモデルチェンジした「YZ125」のエンジンとボディをベースに、セッティングをクロスカントリーモデル専用に変更した。また、エンジンの出力向上に伴ってサスペンションのセッティングを最適化している。


クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2023年モデル発売 「YZ125X」では「YZ125」をベースにクロカン向けにセッティングを最適化

マイナーチェンジとなる「YZ250X」では2022年モデルの「YZ250」の基本性能を継承し、YPVS、前後サスペンションなどのセッティングをクロスカントリー向けに最適化している。

クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2023年モデル発売 「YZ125X」では「YZ125」をベースにクロカン向けにセッティングを最適化

ボディカラーでは、共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのグラフィックと、ヤマハブルーと異なる色域のブルーを組み合わせたカラーリングを採用した。

YZ125Xの主な特長

1. クロスカントリー向けに最適化したエンジン

2022年モデル「YZ125」エンジンの高回転域での力強さを維持しながら、ウッズ、ガレ場、マディ、ダートなど、さまざまな路面状況に遭遇するクロスカントリーに求められる低中回転域での扱い易さを徹底的に追求した。またシリンダーヘッド、YPVS、CDIユニットには専用パーツを使用。加えてキャブレターには専用セッティングを施すことで、クロスカントリーモデルとして最適化を図っている。

2. 専用セッティングの前後サスペンション

前後とも日本仕様に専用セッティングしたKYB製を搭載。特にデビューライダーにとっての扱い易さを重視し、サスペンションの減衰感がもたらす安定した操作性をライダーが得られるよう最適化した。ウッズ、ガレ場、マディ、ダートなどの低中速度域を多用する走行シーンから、ギャップやジャンプ着地時などの高負荷時、高速度域の走行シーンまで、官能評価を行いクロスカントリーに必要な「長時間走行」と「さまざまなセクションの走行」に適した特性を追求している。

フロントの減衰機構は、背面バルブに微量のオイル流量にも対応するリーフスプリングを採用し、サスペンションがゆっくり動くシーンにおいても優れた減衰力を発揮する。またダストシールとオイルシールとの間に泥をかき落とす"スクレ―パー"を新たに織り込み、オイルシールの保護性能を高めた。

リアも専用にセッティングし、2022年モデルのYZ125/YZ250よりも前後ピッチが少なく、しなやかな減衰特性としている。

「YZシリーズ」2023年モデルのメーカー希望小売価格は次の通り。

クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2023年モデル発売 「YZ125X」では「YZ125」をベースにクロカン向けにセッティングを最適化