英国Invisibility Shieldが「INVISIBILITY SHIELD(姿隠しのシールド)」を製品化。Kickstarterでお手頃価格での予約販売を開始しました。
お手頃価格で販売
後ろにある対象物を、前面からは見えなくするシールド。使用することで『ハリー・ポッター』に登場する透明マントのように、姿を消すことができます。
その秘密はシールド表面の“かまぼこレンズ”。このかまぼこレンズが対象物が反射する光を左右に屈折させて、観察者の視界の外に反らします。これにより、観察者からは対象物が見えなくなります。
一方、対象物の後ろに広がる“背景”の反射光は、対象物よりもはるかに広い範囲からシールドへと届くため、屈折しても観察者の目に届きます。これにより、「背景物は見えるが、対象物は見えない」状況が発生。シールドの後ろにあるものだけが消えたように見えるという仕組みです。
かまぼこレンズはシールドに垂直に並べられています。このため背景に水平線や地平線、階段といった水平方向にのびるものがあると、対象物が消えたように見える効果が高まるそう。その他、背景が草や木、砂、空、アスファルトなど均一なカラーを持つ際にも高いパフォーマンスを発揮できるそうです。
2012年にカナダのHyperstealth Biotechnologyが、人を透明に見せる「Quantum Stealth(量子ステルス)」技術を発表して話題になったのを覚えているでしょうか? あのときにHyperstealth Biotechnologyが公開した画像をいま見返すと、背景はびっしりと葉の生い茂った木だったり、水平な模様の入った壁だったり。今更ながら、なるほどそうだったのかと思えます。
この背景が重要だったんですね
ユースケースとしてはInvisibility Shieldが述べている通り、友達を驚かすデバイスとしての利用が考えられます。すっごい技術のはずですが、利用用途が案外限られるあたりが、ちょっと残念。
サイズは幅が650mmで高さが905mm、厚みが250mmとなっており、重さは4.1kgで比較的持ち歩きが簡単になっています。
またInvisibility Shieldは、高さ310mmで幅210mmのスモールサイズも用意しています。
入手方法について詳細Kickstarterサイト内のプロジェクトページ「A Real Working INVISIBILITY SHIELD」で確認してください。