日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成

日産自動車は12月16日、同社英国サンダーランド工場の35周年を記念して、ブルーバード(日本名「オースター」)を電動化したワンオフ車両「ニューバード」を公開した。ブルーバードは同工場で35年前に最初にラインオフしたモデル。

日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成
電動化された日産ブルーバード「ニューバード」公開

日産自動車はブルーバードの電動化に向け、車両に大幅な変更を加えた。ガソリンエンジンとギアボックスは取り外して、「リーフ」のモーターやインターバー、そして40kWhのバッテリーパックを搭載している。


日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成
ガソリンエンジンやギアボックスは取り外され
「リーフ」のドライブトレインに換装された

ステアリングやブレーキにも変更を加え、電動によるアシストを付与した。またバッテリーを搭載したことによる重量増に対応するため、サスペンションも交換している。

日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成
ハンドル・ブレーキ操作がより楽に

こうして電動化され、生まれ変わった「ニューバード」は、フル充電で約209kmの走行が可能だ。また、0-100km/h加速では15秒以下を達成している。

日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成
現代の軽自動車(ターボモデル)よりもちょっと遅いくらい?

サンダーランド工場でのブルーバードの生産台数は1986年から1990年までで合計18万7,178台に達した。最初にラインオフされたブルーバードは、いまも地元の博物館に展示されているという。

今回の「ニューバード」発表は、日産による電動化への取り組みをアピールするもの。同社ではクルマの動力としてだけではなく、製造においても再生可能エネルギーの利用を進めている。

日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成

サンダーランド工場では現在、敷地内に設置された10基のタービンによる風力発電とソーラーファームによる太陽光発電で工場の稼働に必要な電力の10%を賄っている。再生可能エネルギーの比率は今後さらに高められ、2022年5月までには敷地内に新たなソーラーファームの建設が完了し、工場で必要とされる電力の20%が風力発電と太陽光発電から供給される予定だと日産は説明している。

日産がブルーバードを電動化した「ニューバード」を発表 0-100km/h加速では15秒以下を達成
欧州で販売されるリーフの製造も再生可能エネルギーで