めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC

欧米のキャンピングカー市場では、「移動時には小さく、現地に着いたら展開して大きく」というタイプが一部で高い人気を得ています。その中には室内の両サイドが広がってリビング領域を広げるもののほか、リアをのばして就寝スペースを作るものも。

Raptor XCはそのような流れがキャンピングトレーラーにまで及んでいることを示すニューモデル。小型のティアドロップタイプのトレーラーですが、リアが約2.1mも伸びて広い室内空間を確保します。


めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
リアが伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC

移動時の長さは4.8mと小さ目のクルマでも牽引できそうなサイズ。でも現地について展開すると6.9mとなります。この伸びた約2.1m分がすべてベッドルームとして使用され、大人二人が就寝できる領域を生み出します。

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
伸びた部分に就寝します

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
室内はこんな感じ

この就寝領域を内部に収めるため、本体には様々な工夫が凝らされています。例えばテーブルは、床にぴったりと収まるようにデザインされています。

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
こんなアイロン台、ありましたよね?

ベッドルームを展開・収納型としたことで生まれたメリットもあります。それは室内にトイレとシャワーが装備できたこと。このサイズのキャンピングトレーラーでは空間の多くがベッドに占められてしまい、バスルームを設置できないことが多いのですが、Raptor XCでは主領域からベッドルームを追い出したためにエクストラな空間が生まれ、バスルームを設置可能となりました。

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
トイレとシャワーがあるのはうれしい

主領域にも就寝は可能。ソファやテーブル部分は90x190cmというシングルサイズのベッドにトランスフォームできます。

キッチンはステンレス製のワークトップが取り付けられたタイプで、75L容量の冷蔵庫と2口ガスコンロが装備されています。シンクに接続された水タンクは上水用が120L、下水用が120Lとなっています。

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
L字型で使いやすそう

窓が多いのもRaptor XCの特徴。ボディサイドにも広い窓が取り付けられていますが、ルーフには102x158cmサイズのパノラマウインドウが装備されています。パノラマウインドウはクルマに装備すると、特に夏には「日差しが暑い」と家族に不評だったりしますが、キャンピングトレーラーを使用するのは主に日が落ちてから。夜空を眺めるには便利でしょう。

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
開放感と、外から見られている感にあふれた室内

価格は3万9,000ユーロ(約499万円)から。ベッドルームの展開・収納を電動にする、といったオプションが用意されており、それらを選択すると価格はアップします。

めっちゃ伸びるキャンピングトレーラーRaptor XC
オフロードにも対応しています