モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開した。ロードスターのような乗り心地と、ツアラーの快適性を併せ持ったトラベル志向のバイクで、アダプティブ・エアロダイナミクスを採用している。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

デザインは伝統のモト・グッツィスタイルを現代風にアレンジしたもの。エンジンヘッドを型取ったようなタンク形状や、伝説的な1976年のル・マンを彷彿とさせる3本のスリットが入ったシート下サイドパネル、1981年のル・マン850IIIへの敬意を表したトップフェアリングが採用されている。


モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

技術的には、アダプティブ・エアロダイナミクスを採用。燃料タンク両側に位置するディフレクターは、速度や選択したライディングモードに応じて自動的に調整され、快適性とエアロプロテクションの向上に貢献する。電動で高さ調整が可能なトップフェアリングは、ライダーにかかる風圧を最大で約22%低減し、ボリューム感のあるフェアリングを持つツアラーとほぼ同等レベルのエアロプロテクションを実現可能だ。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

ドライブトレインでは、新型「コンパクトブロック」エンジンを搭載。モト・グッツィ独特のサウンドを実現する90度縦置きV型ツインエンジンという伝統を守りつつ、まったく新しいプロジェクトとされた。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

エンジンの最高出力は115hpで、最大トルクは105Nm。3,500rpmで90%のトルクを発生するため低速域でも頼もしい加速感が楽しめる。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

ハンドルバーはスポーツ走行ではコントロール性を確保しつつ、ツーリングではリラックスしたライディングポジションを提供する設定。タンデムによるツーリングも考慮されていて、パッセンジャー向けにはしっかりとしたパッドのシートと実用的なグラブハンドルを用意し、リラックスした姿勢での旅を楽しめるようにしている。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

電子制御システムでは、正確なパフォーマンスと燃料消費のコントロールを可能にするライド・バイ・ワイヤ電子スロットル、マレリ製11MP ECU、電子制御を効率的に管理する6軸慣性プラットフォーム、クルーズコントロール、コーナーでのブレーキング時にアクティブな安全性を確保するコーナリングABSといった、エレクトロニクスパッケージを搭載した。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

ライディングモードは「トラベル」「スポーツ」「レイン」「ロード」の4種類で、それぞれのモードでは、3種類のエンジンマッピング、4段階のトラクションコントロール、3段階のエンジンブレーキ、そしてオーリンズ製Smart EC 2.0セミアクティブサスペンション(標準装備していないバージョンもあり)が装備されており、ライディングタイプや路面状況に応じてと自動調整され、あらゆる状況下で最適なバイクの挙動を実現する。

モト・グッツィがV100 マンデッロをEICMAで公開 - アダプティブ・エアロダイナミクスを採用

バージョンは2種類。上級バージョンでは、オーリンズ製セミアクティブサスペンションが標準装備されているほか、クイックシフト、ハンドグリップヒーター、スマートフォンとBluetooth接続して機能を拡張するモト・グッツィMIAマルチメディアプラットフォームが装備されている。

日本導入モデルの情報については、後日発表される予定。