空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」

「Mobile Box」は空気から飲み水を作り出すアウトドアギア。米国ノースカロライナ州に本拠をおくWatergenが開発しています。

空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」
空気から飲み水を取り出すアウトドアギアWatergen「Mobile Box」

外観はクーラーボックスのようで、キャンプ場に持ち込んでも違和感を感じさせません。でもその機能はクーラーボックスとはまったく異なり、1日あたり20Lの飲料水を作り出すウォータージェネレーターとなっています。


空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」
ビールを冷やしているように見えますが
実は飲料水を生成しています

仕組みとしては、湿った空気を電力で冷却して水分を取り出すというトラディショナルなもの。吸気口にはエアフィルターが装着されていて冷却装置に入る前の空気から埃などを取り払います。取り出された水はウォーターフィルターでろ過された後、UVライトで殺菌されて飲料水となり、タンクに貯められます。

空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」
飲料水を生み出すメカニズム

利用シーンとしては、水を入手しにくいキャンプ場への持ち込みがあげられています。日本だとそのような場所はなかなか思いつかないのですが、米国では比較的多いのだそう。そのような場所で利用すれば、大量のペットボトルを運ばなくても済むのだそうです。

キャンプにペットボトルは要らない?
もうペットボトルはキャンプに持ち込まなくて良い
……ていうか、こんな奴はいない!

サイズは55x40x40cmで重さは約15kgと、クルマのトランクに搭載すればキャンプ場に持ち込まるサイズ。Watergenは「Mobile Box」を2022年に販売開始する予定としています。

空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」

Watergenはまた、クルマのルーフに取り付けるタイプのウォータージェネレーター「ON Board」も開発しています。

空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」
クルマのルーフに取り付けるタイプ「ON Board」も開発中

こちらはルーフ上で飲料水を生成して内部のタンク内に貯水し、必要に応じて車内に供給するというもの。1日に最大で50Lの飲料水を生成できるとしています。

空気から飲み水を取り出すWatergen「Mobile Box」
「ON Board」を組み込んだクルマの例
ドライブ前に飲み物を買う必要がなくなるかも?